2025-08-11 08:18 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵。ある日、王室から緊急の依頼が舞い込みました。 「大変です!明日の戴冠式で使用するはずの王冠が、今朝、王室の厳重な警備の元、保管庫から忽然と姿を消してしまったのです!」
王冠は、代々王家に受け継がれてきたもので、非常に価値が高く、国の象徴とも言える大切な品です。 保管庫には、王、王妃、王子、王女、そして執事の5人しか入ることができません。 しかし、全員が「自分は盗んでいない」と主張しています。 あなたは、5人の証言と、保管庫に残されたわずかな手がかりを元に、王冠を盗んだ犯人を突き止めなければなりません。
証言
- 王:「私は朝食後、すぐに執務室で書類に目を通していた。保管庫には入っていない。」
- 王妃:「私は庭でバラの手入れをしていたわ。王冠のことなど何も知らない。」
- 王子:「僕は、今日は一日中、剣の稽古をしていたんだ。盗む暇なんてなかったよ。」
- 王女:「私は図書館で本を読んでいたわ。誰とも会っていない。」
- 執事:「私は朝から晩まで、王室の皆様のお世話をしておりました。そんな暇はありません。」
手がかり
- 保管庫の扉は、特殊な指紋認証システムでロックされており、5人の指紋全てが登録されている。
- 保管庫の中には、王子の剣の稽古で使う藁人形から取れたと思われる藁が数本落ちていた。
- 王女が読んでいた本のしおりに、王妃が育てているバラの花びらが挟まっていた。
- 執事のポケットから、王室御用達の宝石店の領収書が見つかった。領収書には、小さな宝石の購入記録があった。
問題
上記の証言と手がかりから、王冠を盗んだ犯人を特定してください。 そして、なぜその人物が犯人だと考えられるのか、その理由を説明してください。
解答
犯人:王子
理由:
- アリバイの不確実性: 王子は「一日中、剣の稽古をしていた」と主張していますが、具体的な時間帯や場所の詳細は不明です。
- 物的証拠との矛盾: 保管庫内に王子の剣の稽古で使う藁人形から取れた藁が落ちていたことは、王子が保管庫に入ったことを示唆しています。王子は「盗む暇なんてなかった」と言っていますが、保管庫に立ち寄る時間があった可能性を示しています。
- 消去法: 他の容疑者のアリバイや状況証拠と照らし合わせると、王子が最も疑わしいと考えられます。
- 王は執務室にいたと証言しており、藁人形の藁が落ちている状況と矛盾します。
- 王妃は庭でバラの手入れをしていたと証言しており、王女の本にしおりとしてバラの花びらが挟まっていることから、王女と行動を共にしていた可能性が高いです。
- 王女は図書館で本を読んでいたと証言しており、王妃のアリバイと重なります。
- 執事は宝石店の領収書を持っていましたが、小さな宝石の購入記録であり、王冠を盗む動機としては弱いと考えられます。また、執事の証言は、王室のメンバー全員のアリバイを裏付けるものでもあります。
これらのことから、王子が王冠を盗んだ可能性が最も高いと判断できます。