2025-08-11 04:35 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵。ある日、王室から緊急の依頼が舞い込みました。 「王室の宝物庫から、代々受け継がれてきた大切な王冠が消えてしまったのです!」
王室に到着すると、そこには焦った様子の国王と、王冠の警備を担当していた3人の衛兵がいました。
- 衛兵A: 「私は持ち場を一度も離れていません。夜通し警備していました。」
- 衛兵B: 「私もです。Aさんと交代で休憩を取る以外は、ずっと宝物庫の前にいました。」
- 衛兵C: 「私は宝物庫の鍵を管理していました。しかし、鍵は今も私の手元にあります。」
しかし、奇妙なことに、宝物庫の扉には鍵がかかっておらず、窓も全て内側から閉まっていました。 内部を調べると、足跡は3人の衛兵のものしか見当たらず、外部からの侵入の形跡はありませんでした。 さらに、3人の衛兵の証言には、以下の食い違いがあることがわかりました。
- 衛兵Aは、昨晩、衛兵Bと一度も顔を合わせていないと言っています。
- 衛兵Bは、昨晩、衛兵Aと交代で休憩を取り、短い時間だが話をしたと言っています。
- 衛兵Cは、昨晩、宝物庫の鍵を誰にも渡していないと言っています。
- 衛兵Aは、衛兵Cから昨晩、夜食の差し入れを受け取ったと言っています。
- 衛兵Bは、衛兵Cから昨晩、夜食の差し入れは無かったと言っています。
問題
上記の証言から、王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか? そして、どのようにして王冠を盗んだと考えられますか? 論理的に推理し、犯人と犯行の手口を明らかにしてください。
解答
犯人:衛兵A
犯行の手口:
衛兵Aが犯人である理由は、以下の矛盾点から導き出されます。
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アリバイの矛盾: 衛兵Aは衛兵Bと一度も顔を合わせていないと証言していますが、衛兵Bは衛兵Aと交代で休憩を取った際に話をしたと証言しています。この証言の食い違いから、どちらかが嘘をついていることがわかります。しかし、衛兵Bが嘘をつく理由が見当たらないため、衛兵Aが嘘をついている可能性が高いです。
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夜食の矛盾: 衛兵Aは衛兵Cから夜食を受け取ったと言っていますが、衛兵Bは夜食を受け取っていません。夜食の差し入れがあった場合、交代で警備している二人(AとB)にそれぞれ渡すのが自然です。衛兵Bに渡さなかった理由があるとしたら、衛兵Aに夜食を渡したのは衛兵Cではない人物ということになります。
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侵入経路の矛盾: 宝物庫の扉は開いており、窓は内側から閉まっていました。外部からの侵入の形跡がないことから、内部の人間が犯人である可能性が高いです。衛兵Cは鍵を管理しており、鍵を使って侵入する必要がないため、AかBのどちらかになります。
これらのことから、衛兵Aが嘘をついている可能性が高く、共犯者がいると考えられます。
- 犯行の可能性: 衛兵Aは、共犯者(または協力者)に扮した人物から夜食と偽って睡眠薬を混ぜた飲み物を受け取りました。
- その飲み物を飲んだ衛兵Bは眠ってしまい、衛兵AはBが眠っている間に王冠を盗み出しました。
- 衛兵Aは王冠を別の場所に隠し、証拠隠滅のために、扉を開けたままにしておきました。
- 衛兵Aは、自分が犯人だと疑われないように、衛兵Cから夜食を受け取ったという嘘の証言をしました。
これらの状況を総合的に判断すると、衛兵Aが王冠を盗んだ犯人である可能性が最も高いと言えます。