2025-08-07 10:13 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵ポアロの助手を務めることになりました。ある日、小国シルヴァニアの王室から、王冠が盗まれたという事件の調査依頼が舞い込みます。
シルヴァニア王室は、代々受け継がれてきた美しい王冠を、厳重に警備された王宮の宝物庫に保管していました。しかし、昨晩、警備員が異変に気付き、確認したところ、王冠が忽然と姿を消していたのです。
情報
- 宝物庫の構造: 宝物庫には、入口が一つだけ。その入口は、最新式の指紋認証システムと、暗証番号による二重ロックで守られています。
- 警備状況: 昨晩、宝物庫の入口の警備を担当していたのは、以下の3人の警備員です。
- アベル: 指紋認証システムの担当。
- ベティ: 暗証番号入力の担当。
- チャーリー: 宝物庫の内部を巡回する担当。
- アリバイ:
- アベル: 昨晩は一度も宝物庫の入口に近づいていないと証言。彼が担当する指紋認証システムは、彼の指紋でのみ解除可能。
- ベティ: 昨晩、暗証番号の入力は一度もしていないと証言。彼女以外の誰も暗証番号を知らない。
- チャーリー: 宝物庫の中を定期的に巡回していたが、王冠が消えていることに気づかなかったと証言。彼は鍵を持っていないため、宝物庫から王冠を持ち出すことは不可能。
- その他: 宝物庫には、窓や隠し通路は一切ありません。また、宝物庫に侵入した形跡や、王冠を持ち出した痕跡も見当たりません。
- 重要証言: アベルは、昨晩、ベティが「少し疲れたから休憩する」と言って、1時間ほど席を外していたと証言しました。
謎
王冠はどのようにして盗まれたのでしょうか? 犯人と、その手口を推理してください。
解答
犯人: ベティ
手口:
- ベティは、休憩中に、予め用意していた偽の指紋を使ってアベルの指紋認証システムを解除した。
- ベティ自身は暗証番号を知っているので、指紋認証システムを解除した後、暗証番号を入力して宝物庫に侵入。
- 王冠を盗み出した後、再び暗証番号を入力して宝物庫から出て、指紋認証システムを施錠した。
- 最後に、休憩から戻り、あたかも何もなかったかのように振る舞った。
解説:
- アベルとチャーリーのアリバイは成立しているため、犯人はベティしか考えられません。
- ベティが席を外していた1時間の間に、犯行を行う時間があったと考えられます。
- ベティが「疲れた」と言って席を外したのは、犯行の準備をするためだったと考えられます。
- もしベティが事前にアベルに頼んで指紋認証を解除してもらうとしたら、2人で共謀する必要があり、アベルが嘘をついていることになります。しかし、アベルが嘘をつく動機が見当たらないため、ベティが単独で犯行を行ったと考えるのが最も合理的です。
- 重要な点として、指紋認証システムはアベルの指紋でのみ解除可能であるという情報があります。これは、ベティが事前にアベルの指紋を採取し、偽の指紋を作成したことを示唆しています。
- また、宝物庫に侵入した形跡がないのは、ベティが正規の手順で宝物庫に出入りしたためです。
論理的整合性:
- すべての証言と状況証拠を矛盾なく説明できます。
- ベティが単独で犯行を行うことが可能であり、他の人物が関与する可能性は低いと考えられます。
- 動機は不明ですが、金銭的な理由や王室への恨みなどが考えられます。
- この解答は、小学生高学年でも理解できるシンプルな論理に基づいています。
ポイント:
- 警備員のアリバイを一つずつ検証することで、犯人を特定できます。
- 「疲れた」というベティの言葉に隠された意図を読み解くことが重要です。
- 「侵入の形跡がない」という状況が、内部犯行を示唆しています。
- 指紋認証は、指紋だけで解除できる物とは限らない(偽の指紋を作成できる)という事を理解していると、より容易に解けます。