2025-08-07 09:18 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
ある静かな王国で、年に一度の収穫祭が近づいていました。人々は豊かな実りに感謝し、盛大な祭りを心待ちにしていました。しかし、祭りの前日、王室に一大事が起こります。
「王冠がない!」
国王が慌てて叫びました。王冠は、王国の象徴であり、祭りの重要な儀式で使われるはずでした。王冠がなければ、祭りは台無しになってしまいます。
王室の警備隊長であるあなたは、すぐに捜査を開始しました。王冠が保管されていた宝物庫は厳重に施錠されており、こじ開けられた形跡はありません。しかし、宝物庫に出入りできるのは、国王、王妃、王子、そしてあなた自身の4人だけです。
あなたは4人から話を聞きました。
- 国王: 「私は昨日一日中、祭りの準備で忙しかった。王冠のことなど、全く気にかけていなかった。」
- 王妃: 「私は昨日の午後、庭でバラの手入れをしていたわ。その後は、夕食の準備で台所にいたの。」
- 王子: 「僕は昨日、一日中書斎で勉強していたよ。誰とも会っていない。」
- 警備隊長(あなた): 「私は昨日、一日中城の警備をしていました。宝物庫には一度も近づいていません。」
さらに、あなたは宝物庫の周辺でいくつかの手がかりを見つけました。
- 宝物庫の入り口の床に、小さな泥の足跡が残っていた。
- 王妃がバラの手入れに使っていたハサミが、普段置いてある場所とは違う、宝物庫の近くの茂みの中に落ちていた。
- 王子の書斎の窓が開け放たれており、窓の下には、王子のものと思われるボタンが落ちていた。
あなたはこれらの証言と手がかりから、誰が王冠を盗んだのか、推理する必要があります。
問題
上記の証言と手がかりを基に、最も可能性の高い犯人を特定し、その理由を説明してください。
解答
犯人:王子
理由:
- 泥の足跡: 王妃が庭でバラの手入れをしていたため、泥の足跡は王妃のものである可能性があります。しかし、ハサミが茂みの中に落ちていたことを考えると、王妃が王冠を盗むために宝物庫に近づき、ハサミを落とした可能性があります。しかし、王妃は庭仕事の後、台所にいたと証言しており、王冠を盗む時間的な余裕があったかどうかは不明です。
- ハサミ: 王妃のハサミが宝物庫近くの茂みに落ちていたのは不自然です。もし王妃が王冠を盗んだのであれば、ハサミを隠すために茂みに置いたと考えられます。
- 王子の証言: 王子は一日中書斎にいたと証言していますが、窓が開け放たれており、ボタンが落ちていたことから、書斎から抜け出した可能性があります。
- 総合的な判断: 王妃がハサミを茂みに落とした理由は不明確ですが、王子が書斎から抜け出した可能性は、窓が開いていたこととボタンが落ちていたことから、かなり高いと言えます。また、王子が王冠を盗む動機(祭りを面白くするため、親に反抗するためなど)も考えられます。
したがって、最も可能性の高い犯人は、書斎から抜け出し、王冠を盗んだ王子であると結論付けられます。王妃のハサミは、王子が犯行現場を偽装するために置いた可能性もあります。