2025-08-04 21:12 の謎
毎日謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語:
古の王国、エメラルド王国では、年に一度、王族と選ばれた貴族だけが参加できる特別な晩餐会が開かれる。今年の晩餐会のテーマは「過去への敬意」。初代国王が愛用したという、エメラルドが輝く王冠が展示されることになっていた。
しかし、晩餐会が始まる直前、王冠が展示台から消えてしまった!
晩餐会に参加していたのは以下の5人。それぞれが怪しい行動をしていたという証言がある。
- アルフレッド公爵: 熱心な歴史研究家。王冠の歴史に詳しい。晩餐会開始前、展示台の前でじっと王冠を見つめていたという証言がある。しかし、彼は晩餐会の準備で忙しく、ほとんど会場内を動き回っていたとも証言されている。
- ベアトリス王女: 現国王の妹。美しく聡明だが、少しわがままな一面も。晩餐会開始前、庭で誰かと電話で話していたという証言がある。内容は不明。
- セドリック伯爵: 若くして財を成した野心家。最近、王室との繋がりを強めようとしている。晩餐会中、何度も席を立ち、誰かと密かに話していたという証言がある。
- エレノア夫人: アルフレッド公爵の妻。社交界の花形。王冠が消えた時、彼女は体調が悪いと言って自室で休んでいたという証言がある。しかし、使用人が彼女の部屋に薬を届けに行った際、部屋には誰もいなかったという。
- フィリップ騎士団長: 王国を守る騎士団の長。忠誠心にあつく、国王からの信頼も厚い。晩餐会の警備責任者だったが、王冠が消えた時、彼は厨房の様子を見に行っていたという証言がある。厨房では、給仕人が料理に異物が入っていないかを確認していた。
手がかり:
- 王冠は厳重なケースに入れられていたが、ケースの鍵は壊されていなかった。つまり、鍵を持っている人物か、鍵を使わずにケースを開けられる人物が犯人である可能性が高い。
- 晩餐会の参加者は全員、招待客リストに名前が記載されており、身元は保証されている。
- 晩餐会の会場は、複数の出入り口があるが、警備兵が常に目を光らせており、不審な人物は確認されていない。
- アルフレッド公爵は歴史研究家だが、鍵の専門家ではない。
- ベアトリス王女は過去に何度か、こっそりと城を抜け出したことがある。
- セドリック伯爵は、錠前師を雇って屋敷のセキュリティを強化したことがある。
- エレノア夫人は、過去に宝石盗難事件に巻き込まれたことがあり、その際、精神的に大きなショックを受けたという。
- フィリップ騎士団長は、武術に長けているだけでなく、手先も器用である。
問題:
王冠を盗んだのは誰でしょうか? 理由とともに答えてください。
解答
犯人:セドリック伯爵
理由:
- 鍵を使わずにケースを開けられる可能性: セドリック伯爵は錠前師を雇って屋敷のセキュリティを強化したことがあるため、鍵の仕組みに精通している、もしくは鍵を使わずにケースを開ける手段を知っている可能性が最も高いです。他の人物にはそのような知識や技術を持っていることを示唆する情報はありません。
- 密会: 晩餐会中に何度も席を立ち、誰かと密かに話していたという証言は、盗んだ王冠の隠し場所や逃走経路について共犯者と打ち合わせをしていたと考えることができます。
- 野心: 王室との繋がりを強めようとしているという動機は、王冠を盗み、それをネタに王室を脅迫したり、あるいは王冠を「発見」して王室からの信頼を得ようとしたりと、彼の行動を説明できます。
他の容疑者については、以下のように考えることができます。
- アルフレッド公爵: 王冠の歴史に詳しいことと、展示台の前で見ていたという証言は怪しいですが、鍵の専門家ではないこと、晩餐会の準備で忙しかったことを考えると、王冠を盗む時間的な余裕はなかったと考えられます。
- ベアトリス王女: 過去に城を抜け出したことがあるとはいえ、今回の事件との直接的な関連性はありません。電話の内容が不明であることも、彼女が犯人であるという決定的な証拠にはなりません。
- エレノア夫人: 体調不良で自室にいたというアリバイがありますが、部屋に誰もいなかったという証言は怪しいです。しかし、過去の宝石盗難事件のトラウマから盗みを働くという動機としては弱いと考えられます。
- フィリップ騎士団長: 警備責任者であるにもかかわらず、王冠が消えた時に厨房にいたことは不自然ですが、給仕人の確認という正当な理由があります。また、忠誠心にあつい人物であるため、王冠を盗むという動機に欠けます。
したがって、状況証拠と動機を総合的に判断すると、セドリック伯爵が王冠を盗んだ可能性が最も高いと考えられます。