2025-08-04 18:18 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた絵画の謎
ストーリー
美術館の館長室で、昨日まで展示されていたはずの有名な絵画「星降る夜の夢」が忽然と姿を消しました。警察の捜査が始まり、あなたはその捜査に協力する探偵です。
館長室は厳重に施錠されており、窓も内側から閉まっていました。部屋に出入りできるのは、館長の田中、学芸員の鈴木、警備員の山田の3人だけです。
警察は3人から事情聴取を行いました。
- 田中館長: 「昨日の夜、最後に絵を確認したのは私です。鍵をかけて帰宅しました。今朝、出勤したら絵が無くなっていたのです。全く見当もつきません。」
- 鈴木学芸員: 「私は昨日、別の展示の準備で一日中忙しく、館長室には近づいていません。最後に絵を見たのは一昨日です。」
- 山田警備員: 「昨夜はいつも通り、館内を巡回していました。館長室の前も通りましたが、特に変わったことはありませんでした。鍵が開いているなどの異常もありません。」
さらに、現場検証の結果、以下の事実が判明しました。
- 館長室の鍵は田中館長が持っており、スペアキーは存在しない。
- 館長室の窓ガラスは二重になっており、内側からしか開けられない。
- 絵画は非常に大きく、一人で運び出すのは困難である。
- 館長室には、絵画が飾られていた場所の背後に、小さな隠し扉があることが判明した。しかし、その隠し扉は絵画を取り外さないと開けることができない。
- 隠し扉の奥には、普段使われていない古いダストシュートがあり、地下へと繋がっている。
- 美術館の従業員は皆、このダストシュートの存在を知らない。
以上の証言と状況証拠から、犯人を特定し、絵画がどのようにして持ち出されたのかを推理してください。
解答
犯人:田中館長
トリック:
- 田中館長は、まず絵画を隠し扉の前に移動させ、隠し扉を開けてダストシュートから地下へと絵画を落としました。
- その後、絵画があった場所に隠し扉があることを他の人に知られないように、絵画を元の場所に戻したのです。
- 最後に鍵をかけて帰宅し、翌朝、絵画がなくなったと騒ぎ立てました。
推理のポイント:
- 密室の謎: 鍵がかかっていて窓も閉まっているため、外部からの侵入は不可能。内部の人物による犯行である。
- 絵画の大きさ: 一人で持ち出すのは困難だが、ダストシュートを使えば可能。
- 隠し扉の存在: 絵画がなければ隠し扉を開けられないという点が重要。
- 知識: 館長室に絵画があった場所に隠し扉があったことを知っていたのは、田中館長だけである。
なぜ鈴木学芸員ではないのか: 鈴木学芸員は一昨日しか絵を見ていないため、隠し扉の存在を知っていたとしても、昨日実行することは不可能。
なぜ山田警備員ではないのか: 山田警備員はダストシュートの存在を知らないため、絵画を運び出すことは不可能。