2025-08-02 20:12 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
【物語】
ここは、平和な王国「エルドラド」。年に一度の収穫祭を明日に控え、王宮では準備が大詰めを迎えていた。しかし、夜更けに王宮内は騒然となる。なんと、王室に代々伝わる大切な王冠が、保管庫から消えてしまったのだ!
王様は名探偵であるあなたに、王冠の捜索を依頼した。王冠が保管されていた部屋は、厳重な警備が敷かれており、侵入の形跡は見当たらない。しかし、部屋に残されたいくつかの手がかりから、犯人を特定する必要がある。
【手がかり】
- 部屋の状況:
- 保管庫の扉は開いていた。
- 部屋の窓は閉まっており、内側から鍵がかかっていた。
- 床には、赤色のインクが少しこぼれていた。
- 羽ペンが一本、インク壺の横に落ちていた。
- 容疑者:
- アベル: 王室の執事。几帳面な性格で、王室からの信頼も厚い。しかし、最近ギャンブルで借金を作ったという噂がある。
- ベラ: 王室専属の宝石職人。王冠の修理を何度か担当したことがあり、王冠の構造に詳しい。
- カイン: 王様の弟。王位継承権を巡って、王様と対立している。
- 証言:
- アベル: 「私は夜通し収穫祭の準備をしておりました。王冠のことは何も知りません。」
- ベラ: 「私は自分の工房で、祭りのための装飾品を作っていました。夜中に王宮内を歩き回ってはいません。」
- カイン: 「私は自室で読書をしていました。兄上の王冠など、興味はありません。」
【問題】
上記の情報を整理し、王冠を盗んだ犯人を特定してください。犯行の手口も推測してください。
解答
犯人: アベル
犯行の手口:
- 鍵の入手: 執事であるアベルは、保管庫の鍵を容易に入手できる立場にあった。
- 王冠の窃盗: 夜中に保管庫に侵入し、王冠を盗んだ。
- アリバイ工作: 収穫祭の準備をしていたと証言することで、アリバイを作ろうとした。
- インクの痕跡: 盗む際、もしくは鍵を開ける際に手が滑り、インク壺を倒してしまった。
- 動機: ギャンブルの借金返済のため、王冠を盗んで換金しようとした。
理由:
- 窓の状況: 窓が内側から鍵が掛かっていたため、外部からの侵入は不可能。
- 容疑者の証言: ベラは工房にいたと証言しており、カインは自室で読書をしていたと証言している。しかし、どちらの証言にも確固たる裏付けがない。アベルも同様にアリバイを主張している。
- インクの痕跡: 執事が王冠を盗む際に、慌ててインク壺を倒してしまったと考えられる。
- 動機: アベルにはギャンブルによる借金という動機がある。宝石職人であるベラが窃盗をするよりも、換金しやすい王冠を盗む方が自然。カインは王位を狙っているが、王冠を盗むことで王様を困らせるメリットは薄い。
これらの理由から、アベルが最も疑わしいと判断できる。