2025-07-31 19:13 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
ここは緑豊かな王国、エメラルド王国。王女エメラルドは、明日の戴冠式に向けて準備に追われていました。しかし、夜になり王女が眠りにつくと、警備の厳重な王女の部屋から、戴冠式で使うはずの「太陽の王冠」が忽然と姿を消してしまったのです!
翌朝、王女の悲鳴を聞きつけた騎士団長レオナルドは、すぐに捜査を開始しました。部屋に出入りできたのは、王女の侍女であるマリー、王室専属の宝石職人であるジョージ、そしてレオナルド自身の3人だけ。レオナルドは3人に事情聴取を行いました。
3人の証言
-
マリー:「昨夜、王女様におやすみの挨拶をして部屋を出たのは午後9時頃でした。その後は自分の部屋で裁縫をしていました。王冠が盗まれたなんて、信じられません。」
-
ジョージ:「昨日は王冠の最終チェックのため、午後8時頃に王女様の部屋を訪れました。王冠に傷がないか確認し、完璧な状態であることを確認して帰りました。その後は工房で新しい宝石のデザインをしていました。」
-
レオナルド:「昨夜は警備の指揮を執っていました。王女様の部屋の前には常に騎士を配置し、誰も怪しい人物は見ていません。私も何度か巡回しましたが、特に変わったことはありませんでした。」
さらに捜査を進めると、以下の事実が判明しました。
- 王女の部屋の窓は内側から鍵がかかっており、侵入経路は考えにくい。
- 部屋には争った形跡はない。
- マリーの部屋からは、裁縫道具が見つかった。
- ジョージの工房からは、宝石のデザイン画が見つかった。
- レオナルドは、過去にギャンブルで多額の借金を作っていた。
王冠を盗んだのは一体誰なのでしょうか? 3人の証言と事実から、犯人を推理してください。
解答
犯人は騎士団長レオナルドです。
理由:
-
アリバイの穴: マリーとジョージはそれぞれ裁縫道具とデザイン画というアリバイの裏付けとなる物証があります。レオナルドは「警備をしていた」と証言していますが、これはアリバイにはなりません。むしろ、警備の指揮を執っていたにも関わらず王冠が盗まれたことは、彼の責任問題に繋がります。
-
動機: レオナルドは過去にギャンブルで多額の借金を作っていました。王冠を盗んで売れば、借金を返済できる可能性があります。
-
矛盾点: レオナルドは「部屋の前には常に騎士を配置し、誰も怪しい人物は見ていない」と証言していますが、王女の部屋から王冠が盗まれている時点で、警備に穴があったことになります。これは彼の証言の信憑性を揺るがす要素です。
-
内部犯行の可能性: 窓が内側から鍵がかかっており、争った形跡がないことから、外部からの侵入は考えにくいです。部屋に出入りできた3人の中に犯人がいる可能性が高いと考えられます。
これらの理由から、借金という動機があり、アリバイが曖昧で、警備責任者であるレオナルドが犯人である可能性が最も高いと言えます。彼は、警備の目を欺き、王冠を盗み出したのでしょう。