2025-07-31 15:13 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
【物語】
あなたは名探偵。今日はとある国の王様から、緊急の依頼が入りました。王室に代々伝わる大切な王冠が、昨夜、厳重に警備された王宮の一室から忽然と姿を消してしまったというのです。
王様の話によると、王冠が保管されていた部屋には、王様本人、王妃、王子、そして執事の4人しか出入りしていません。しかし、部屋には鍵がかかっており、窓も全て内側から施錠されていました。外部からの侵入は考えにくい状況です。
あなたは早速、関係者から話を聞き込みました。
- 王様: 「昨夜は眠れず、夜中に何度か部屋を見回ったが、その時は確かに王冠はあった。しかし、朝起きてみると跡形もなかったのだ。」
- 王妃: 「昨夜は体調が悪く、早めに自室に戻って休んでいました。王冠のことは何も知りません。」
- 王子: 「昨夜は友人と夜通しゲームをしていて、王冠の部屋には近づいていません。」
- 執事: 「昨夜は王様の夜食を用意し、その後は自室で過ごしました。王冠の部屋には入っていません。」
さらに、部屋を詳しく調べたところ、以下のことが分かりました。
- 部屋には、王冠が置かれていた台座の跡が残っている。
- 部屋の隅に、小さな鳥の羽根が落ちている。
- 窓の内側の鍵は、王様がいつも使っている特別な鍵で開け閉めされていた。
【問題】
上記の情報から、王冠を盗んだ犯人を突き止めてください。そして、どのようにして王冠が盗まれたのか、その方法も説明してください。
ヒント:
- 「外部からの侵入は考えにくい」という固定観念にとらわれないこと。
- 鳥の羽根が重要な手がかりとなる。
- 王様がいつも使っている特別な鍵であることに注目。
解答
犯人: 王様
盗難方法:
王様は、まず鳥(おそらく飼っていたか、事前に捕獲していた鳥)に王冠をくくりつけ、窓から逃がしました。鳥は窓から飛び立ち、王冠を持って外へ。その後、王様は自分で窓の鍵を閉め、何事もなかったかのように装いました。
理由:
- 密室トリックの打破: 王冠は「盗まれた」のではなく、「持ち出された」のです。鳥を使うことで、部屋の外に王冠を運び出すことが可能になります。
- 鳥の羽根: 部屋に残された鳥の羽根は、このトリックの決定的な証拠となります。
- 王様の証言の不自然さ: 王様は「夜中に何度か部屋を見回った」と証言していますが、これは王冠を盗むための時間稼ぎだった可能性があります。また、自分が特別な鍵を持っていることを強調することで、他の人物が鍵を使って盗む可能性を排除しようとしています。
補足:
なぜ王様が王冠を盗んだのかという動機は、物語からは読み取れません。財政難、狂言誘拐による保険金詐欺、あるいは単なる気まぐれなど、様々な理由が考えられます。動機は、読者の想像力に委ねられます。