2025-07-29 12:25 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた宝石の謎
物語:
名探偵であるあなたは、とある大富豪の邸宅に招かれた。今夜は彼のコレクションの中でも最も価値のある宝石「オリオンの涙」のお披露目パーティーが開かれる予定だ。
しかし、パーティー開始直前、大富豪が青ざめた顔で駆け寄ってきた。「大変だ!オリオンの涙が消えてしまった!」
宝石が飾られていた部屋は厳重に施錠されており、窓も閉まっている。部屋に出入りしたのは以下の4人だけだ。
- A氏: 大富豪の古くからの友人。宝石に詳しいコレクター。
- B氏: 大富豪の秘書。几帳面で時間に正確。
- C氏: 大富豪の娘。わがままで気が強い性格。
- D氏: 有名なマジシャン。パーティーの余興で手品を披露する予定だった。
彼らの証言は以下の通りである。
- A氏: 「私が部屋に入ったのは、パーティーの準備を手伝うためです。宝石は確かにそこにありました。その後、私は一度も部屋に入っていません。」
- B氏: 「私は30分おきに部屋の様子を見に行きました。最後に部屋を見たのは15分前です。その時はまだ宝石はありました。」
- C氏: 「私は父に呼ばれて、宝石を見に行きました。でも、つまらなかったからすぐに部屋を出ました。宝石がなくなっていたかどうかは知りません。」
- D氏: 「私は手品の準備で忙しく、一度も部屋に入っていません。もし私があの宝石を盗めるなら、こんな面倒なことはしませんよ。もっと華麗に盗んでみせます。」
部屋には以下のものが残されていた。
- 宝石が飾られていたケース
- 4人分の飲みかけのグラス
- C氏が落としたと思われるハンカチ
- わずかに開いた換気口(人が通れるほどの大きさではない)
犯人は誰だろうか?そして、どのようにして宝石を盗んだのだろうか?
解答
犯人はB氏です。
推理:
- 密室のトリック: 部屋は厳重に施錠され、窓も閉まっており、換気口から人が通れる大きさではないため、物理的に外部から侵入することは不可能。つまり、4人のうち誰かが犯人。
- 証言の検証:
- A氏: 準備を手伝った際、宝石があったと証言。しかし、その後部屋に入っていないという。
- B氏: 30分おきに部屋の様子を見ており、15分前には宝石があったと証言。
- C氏: 宝石を見たがつまらないので、すぐ部屋を出たと証言。なくなっていたかは知らない。
- D氏: 手品師であり、部屋に入っていないと証言。
- 矛盾点の発見:
- B氏の「15分前には宝石があった」という証言が重要。パーティー開始直前に宝石が消えたということは、B氏が最後に部屋を見た15分間の間に宝石が盗まれたことになる。
- B氏の手口:
- B氏は30分おきに部屋を見回ることを利用し、あらかじめ用意していた偽物の宝石と本物の宝石をすり替えた。そして、オリオンの涙を隠し持ち、部屋から出た。
- 他の容疑者の可能性:
- A氏: 最後に部屋に入ったのがいつか不明確。
- C氏: 宝石に興味がなく、盗む動機が薄い。また、アリバイがないため、犯行が可能とも言える。
- D氏: 手品師だが、部屋に入っていないと証言しており、物理的に犯行は不可能。
- 結論:
- B氏は、宝石のありかを監視する役割を担っていたため、最も宝石を盗む機会が多く、計画も立てやすかった。
- B氏の証言だけが、宝石が消えた時間帯に直接結びついている。
したがって、犯人はB氏であり、彼は定期的な見回りの機会を利用して宝石を盗み出したと考えられる。