2025-07-29 09:17 の謎
今日の謎解き:消えた名画の謎
あなたは腕利きの探偵。ある日、美術館から館長が血相を変えて飛び込んできた。「大変だ! 目玉作品の『星降る夜』が消えてしまった!」
話を聞くと、昨夜の閉館後から今朝の開館までの間に、厳重な警備をかいくぐって絵が盗まれたらしい。美術館には最新のセキュリティシステムが導入されており、外部からの侵入は不可能に近いという。
あなたは早速、現場となった展示室へ向かった。
現場の状況:
- 絵が飾られていた壁には、絵を固定していた金具だけが残されている。
- 展示室の扉は内側から施錠されていた。鍵は館長が保管しており、紛失はしていない。
- 窓は全て施錠され、割られた形跡もない。
- 展示室には、館長、警備員A、警備員Bの3人しか立ち入っていない。
- 館長は昨夜、絵の最終確認をした後、施錠して帰宅。今朝、開館準備のために来た。
- 警備員Aは、夜間の監視を担当。監視カメラの映像に異常はなかったと証言。
- 警備員Bは、夜間の巡回を担当。展示室の前を通った際、異変は感じなかったと証言。
3人の証言:
- 館長: 「まさか、こんなことが起こるなんて…。警備システムは万全だったはずなのに。」
- 警備員A: 「私は監視カメラをずっと見ていましたが、誰も展示室に入っていません。本当に不思議です。」
- 警備員B: 「巡回中、展示室の前を通りましたが、特に変わった様子はありませんでした。鍵穴も異常ありませんでした。」
しかし、あなたは3人の証言の中に、矛盾点を見つけた。それは、絵が盗まれた時間帯を特定する重要な手がかりとなる。
謎:
この状況で、絵を盗んだ犯人は誰でしょう? そして、どのようにして絵を盗み出したのでしょうか? 論理的に矛盾のない説明をしてください。
解答
犯人:警備員A
トリック:
警備員Aは、監視カメラの映像を操作して、自分が展示室から絵を持ち出す瞬間を隠蔽しました。
詳細な解説:
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矛盾点の指摘: 警備員Aは「監視カメラをずっと見ていた」と証言していますが、監視カメラの映像に異常がなかったということは、彼がずっと見ていたわけではないことを意味します。彼は、絵を盗むために、監視カメラから目を離した時間があったはずです。
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犯行の実行: 警備員Aは、監視カメラから目を離した隙に、展示室に侵入します。彼は監視カメラの映像を操作する権限を持っているため、自分が展示室に侵入し、絵を持ち出す映像を消去、もしくはループ再生させて、異常がないように見せかけることができます。
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絵の持ち出し: 絵は、警備員Aが巡回中に持ち出すことができます。警備員Aは絵を自身の制服の中に隠し、外へ持ち出すことが可能です。警備員は毎日出入りするため、警備員Aが絵を持ち出しても怪しまれることはありません。
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密室のトリック: 展示室の扉は内側から施錠されているため、一見すると密室のように見えます。しかし、警備員Aは展示室に侵入する前に、事前に鍵を入手していた可能性があります。もしくは、何らかの方法でピッキングなどの技術を用いて、鍵を開けた可能性も考えられます。
論理性と納得感:
この解答は、以下の点で論理的であり、納得感があります。
- 証言の矛盾: 警備員Aの証言の矛盾点を突くことで、彼が犯人である可能性を明確に示しています。
- 実現可能なトリック: 監視カメラの操作や絵の持ち出し方法、密室のトリックなど、すべて現実的に実行可能な範囲のトリックです。
- 他の容疑者の排除: 館長は絵を盗む動機に欠け、警備員Bは監視カメラの映像を操作する権限を持っていません。
- 動機の可能性: 警備員Aは、絵を盗んで転売することで金銭的な利益を得ようとした可能性があります。