2025-07-28 06:20 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の行方
物語
古の王国、エルドラド。そこには、太陽の光を閉じ込めたかのように輝く「太陽王冠」という宝がありました。しかし、ある夜、厳重に警備された王宮から、その王冠が忽然と姿を消してしまったのです。
事件を担当することになったのは、エルドラドで一番の腕利き探偵、アルフレッド。彼は、王宮に残されたわずかな手がかりを元に、犯人を突き止めようとします。
手がかり
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王冠が消えた夜、王宮に出入りできたのは、以下の4人だけでした。
- 国王の弟、リチャード
- 王宮専属の宝石商、エミリー
- 近衛隊長の部下、ベン
- 夜警のベテラン、キャシー
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聞き込みの結果、以下の証言が得られました。
- リチャード:「その夜は自室で読書をしていた。誰とも会っていない。」
- エミリー:「王冠のメンテナンスが終わった後、自分の工房に戻って作業をしていた。工房には誰にも入らせていない。」
- ベン:「持ち場を離れたことはない。夜通し見張っていた。」
- キャシー:「王宮内を巡回していた。リチャードの部屋の前を通った時、明かりがついていた。」
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アルフレッドは、王宮の庭に落ちていた小さな布切れを見つけました。その布は、エミリーの工房で使われている特殊な研磨布の一部だと判明しました。しかし、その布には王冠を磨いた時に付くはずの宝石の粉が付着していませんでした。
問題
上記の証言と手がかりから、太陽王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか?そして、その理由を説明してください。
解答
犯人:エミリー
理由:
- 矛盾点: エミリーの証言と証拠に矛盾があります。エミリーは「工房には誰にも入らせていない」と言っていますが、庭に落ちていた研磨布はエミリーの工房で使われているものです。
- アリバイの偽装: 研磨布に宝石の粉が付着していなかったことから、エミリーは王冠を磨いた後、王冠を盗み、証拠隠滅のために研磨布を庭に捨てたと推測できます。王冠を磨いた後すぐに盗んだのであれば研磨布に宝石の粉は付着しないと考えられます。
- その他の証言: リチャード、ベン、キャシーの証言は矛盾していません。リチャードが読書をしていたという証言は、キャシーの証言とも一致します。ベンの証言は、王冠が持ち去られたこと自体に気づいていない可能性を示唆しています(王冠の入ったケースごと持ち去れば、王冠が無くなったことに気づきにくい)。
これらのことから、エミリーが王冠を盗んだ犯人である可能性が最も高いと考えられます。