2025-07-27 15:11 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
ある小さな国の博物館で、国宝である王冠が盗まれてしまいました。警備システムは完璧で、侵入者の形跡は一切ありません。しかし、王冠は確かに消えてしまったのです。
事件を担当することになったあなたは、館長からいくつかの証言を得ました。
- 館長: 「昨夜は私を含め、5人の職員が博物館にいました。全員、自分の持ち場で仕事をしていたはずです。」
- 警備主任: 「警備システムは二重三重に施されており、内部からの犯行でなければ、王冠を持ち出すことは不可能です。しかし、内部の者も全員アリバイがあります。」
- 学芸員A: 「私は昨夜、展示物のメンテナンスをしていました。館長とは別の場所にいたので、王冠のことは全く知りません。」
- 学芸員B: 「私は王冠の展示ケースの近くで、展示物の説明書きを修正していました。しかし、夜通し作業していたわけではありません。」
- 清掃員: 「私は夜中に館内を清掃していました。王冠の展示ケースの前も通りましたが、いつもと変わった様子はありませんでした。」
さらに、あなたは以下の事実を突き止めました。
- 博物館には、王冠の展示ケースの鍵を持っているのは館長だけである。
- 昨夜、博物館は停電していません。
- 王冠は非常に重く、一人で持ち運ぶのは困難である。
- 警備システムは、館長室からの操作で一時的に停止させることができる。
- 学芸員Bは、視力が悪く、眼鏡をかけていないと近くのものもぼやけて見える。
あなたは、これらの証言と事実から、犯人と犯行の手口を特定する必要があります。王冠は一体どこへ消えてしまったのでしょうか?
解答
犯人は館長です。
理由
- 鍵の所在: 王冠の展示ケースの鍵を持っているのは館長だけなので、館長は自由にケースを開けることができます。
- 警備システムの操作: 館長室から警備システムを停止できるため、館長は侵入者を装うことなく王冠を持ち出すことが可能です。
- 共犯者の可能性: 王冠は重く一人で持ち運ぶのが困難ですが、館長であれば他の職員に気づかれないように、事前に共犯者(例えば、日中の職員)に運び出す手伝いを頼むことができます。夜間に王冠を持ち出す際、重さを理由に誰かに手伝いを頼むと怪しまれるため、事前に運び出す必要があったと考えられます。
- アリバイの主張: 館長は「全員、自分の持ち場で仕事をしていたはず」と言っていますが、これは犯人である彼自身のアリバイ作りのための発言です。
- 学芸員Bの証言: 学芸員Bは夜通し作業していたわけではないので、王冠が盗まれた時間帯には作業をしていなかった可能性が高いです。また、視力が悪いため、眼鏡をかけていないと王冠が盗まれたことに気づかない可能性もあります。
犯行の手口
- 館長は事前に共犯者に王冠を運び出させておきます。
- 夜、自身の持ち場を離れ、館長室から警備システムを一時的に停止させます。
- 王冠の展示ケースを開け、王冠が盗まれたように見せかけます。(実際には事前に運び出されている)
- 警備システムを再度作動させ、自身の持ち場に戻ります。
- 翌朝、王冠が盗まれたことを「発見」し、事件を報告します。
この手口であれば、警備システムを突破する必要がなく、侵入者の形跡も残らないため、完璧な犯行に見せかけることができます。