2025-07-25 21:11 の謎
毎日楽しめる謎解き問題:消えたケーキの謎
物語:
今日は、小学5年生の探偵、ケンタの誕生日。朝からワクワクしながら学校へ行くと、クラスメイトたちがサプライズで誕生日ケーキを用意してくれていました。放課後、ケンタが教室に戻ると、ケーキは消えてなくなっていました。
クラスには、ケーキの存在を知っていた4人の容疑者、アヤ、ユウ、ミキ、ハルが残っていました。ケンタは、4人から話を聞くことにしました。
- アヤ: 「私はずっと図書室で本を読んでいました。ケーキのことは知っていましたが、盗んでいません。」
- ユウ: 「僕は体育館でバスケットボールをしていました。ケーキがなくなったことにも気づきませんでした。」
- ミキ: 「私は音楽室でピアノを弾いていました。ケーキは少し気になっていましたが、触っていません。」
- ハル: 「私は教室で掃除をしていました。ケーキは見ていましたが、盗む理由はありません。」
さらにケンタは、次の3つの事実を知っています。
- 犯人は一人だけである。
- 4人のうち、アリバイが完全に証明されているのは一人だけである。
- 犯人は嘘をついている。
ケンタは、この情報から犯人を特定することができるでしょうか?
問題:
消えたケーキを盗んだ犯人は誰でしょう?
解答
まず、4人の証言から矛盾点を洗い出します。
- アヤ:図書室にいたと証言。
- ユウ:体育館にいたと証言。
- ミキ:音楽室にいたと証言。
- ハル:教室で掃除をしていたと証言。
2つ目の事実から、アリバイが証明されている人物が1人いるので、他の3人はアリバイが証明されていないことになります。 ハルは教室で掃除をしていたと証言しているので、ケーキが無くなった教室にいたことになります。 つまり、ユウ、ミキ、アヤの3人のうち、アリバイが証明されている人がいます。
- アヤ: 図書室にいたと証言。
- ユウ: 体育館にいたと証言。
- ミキ: 音楽室にいたと証言。
この中で、最もアリバイの証明がしやすいのは、図書室にいたアヤです。図書室の司書に確認すれば、アヤが本当にそこにいたかどうかがすぐに分かります。 ユウとミキのアリバイを証明するには、体育館や音楽室にいた他の人に証言してもらう必要があり、アヤに比べると証明が難しくなります。
なので、アヤがアリバイが証明されている人物だと仮定します。
3つ目の事実から、犯人は嘘をついているので、ハルが犯人だと仮定すると、ハルは嘘をついていることになります。 ハルが嘘をついていると仮定すると、ハルは教室で掃除をしていたというのは嘘になります。 犯人は1人なので、ハルが犯人だとすると、ユウとミキは嘘をついていないことになり、ユウとミキのアリバイは証明されていないので矛盾します。
同様に、ユウとミキがアリバイが証明されている人物だと仮定して、ハルが犯人だと仮定しても矛盾が生じます。
ハルが犯人ではないと仮定すると、ユウかミキが犯人ということになります。 この場合、ハルの「私は教室で掃除をしていました。ケーキは見ていましたが、盗む理由はありません。」という証言は真実となります。 しかし、ハルが真実を言っている場合、犯人は嘘をついているという条件に反することになります。
これらの考察から、アヤ、ユウ、ミキの証言の信憑性を確認せずに犯人を特定することは出来ません。
なので、アヤ、ユウ、ミキの3人が嘘をついていると仮定します。
- アヤ: 図書室にいたと証言。
- ユウ: 体育館にいたと証言。
- ミキ: 音楽室にいたと証言。
この場合、アヤ、ユウ、ミキはそれぞれ図書室、体育館、音楽室にはいなかったことになります。 つまり、アヤ、ユウ、ミキの3人はアリバイがないことになり、ハルがアリバイのある人物ということになります。
ハルのアリバイが証明されているので、犯人はアヤ、ユウ、ミキのいずれかになります。 アヤ、ユウ、ミキのうち、嘘をついているのは犯人だけなので、アヤ、ユウ、ミキのうち1人が嘘をついていることになります。
ここで、アヤが嘘をついていると仮定します。 この場合、ユウとミキは正直に話していることになります。 ユウとミキは正直に話しているので、ユウとミキはアリバイがあることになり、ハルはアリバイがないことになり矛盾します。 ユウ、ミキについても同様のことが言えます。
なので、アヤ、ユウ、ミキの3人が嘘をついているという仮定は誤りです。
結論として、この情報だけでは犯人を特定することができません。
補足:
この問題は、論理的に矛盾がないように作られていますが、情報が不足しているため、決定的な犯人を特定することはできません。しかし、証言の矛盾点やアリバイの可能性を検討することで、推理を楽しむことができます。