2025-07-25 03:23 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
ある小さな王国で、年に一度の収穫祭が近づいていました。王女エメラルドは、祭りで飾るために王家の王冠を宝石箱から取り出そうとしました。しかし、なんと王冠が消えてしまっているのです!
エメラルド王女は、信頼できる3人の家臣、騎士のランスロット、魔法使いのマーリン、そして庭師のフローラに事情を説明し、王冠を探すように命じました。
3人はそれぞれ調査を行い、次のような証言をしました。
- ランスロット:「私は、祭りの準備で忙しかったので、王冠には全く近づいていません。もし誰かが盗んだとしたら、それはきっとマーリンでしょう。彼はいつも怪しい魔法の実験をしていますから。」
- マーリン:「私は魔法の練習をしていましたが、王冠には触れていません。フローラが怪しいです。彼女は最近、王室の宝物に関する古い書物を読んでいたと聞きました。」
- フローラ:「私は庭の手入れをしていましたが、王冠のことは何も知りません。ランスロットこそ怪しいです。彼はいつも王女様に良いところを見せようと必死ですから。」
王国には、「嘘をつくのは一人だけ」という古い言い伝えがあります。
問題
3人の証言と王国の言い伝えから、王冠を盗んだのは誰でしょうか?
解答
まず、3人の証言を整理します。
- ランスロット:私は盗んでいない。マーリンが怪しい。
- マーリン:私は盗んでいない。フローラが怪しい。
- フローラ:私は盗んでいない。ランスロットが怪しい。
「嘘をつくのは一人だけ」という条件から、3つのケースを考えます。
- ランスロットが嘘をついている場合:
- ランスロットは盗んだ、またはマーリンは無実。
- マーリンは正直なので、盗んでいない。フローラが怪しい。
- フローラは正直なので、盗んでいない。ランスロットは怪しい。
- この場合、ランスロットが盗んでおり、かつ彼が怪しいという矛盾が生じないため、ランスロットが犯人である可能性が残ります。
- マーリンが嘘をついている場合:
- ランスロットは正直なので、盗んでいない。マーリンが怪しい。
- マーリンは盗んだ、またはフローラは無実。
- フローラは正直なので、盗んでいない。ランスロットが怪しい。
- この場合、マーリンが盗んだことになり、ランスロットが犯人だという矛盾が生じます。
- フローラが嘘をついている場合:
- ランスロットは正直なので、盗んでいない。マーリンが怪しい。
- マーリンは正直なので、盗んでいない。フローラが怪しい。
- フローラは盗んだ、またはランスロットは無実。
- この場合、フローラが盗んだことになり、マーリンが犯人だという矛盾が生じます。
上記ケースより、矛盾なく成り立つのは、ランスロットが嘘をついている場合のみです。
よって、王冠を盗んだのはランスロットです。