2025-07-24 15:12 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵シャーロック・ホームズの助手だ。ある日、依頼人である国王陛下が深刻な面持ちでベイカー街221Bを訪れた。「至急解いていただきたい難事件が発生した」と国王陛下は語り始めた。
「昨夜、王室の秘宝である『太陽王の王冠』が盗まれたのだ。警備は万全だったはずだが、跡形もなく消え失せてしまった。犯人は王宮内部の者に違いない。なぜなら、王冠の保管場所を知っているのはごく限られた人間だけなのだ。」
ホームズはいつものように冷静に状況を整理し、事件の夜の状況を尋ねた。国王陛下は、王冠の保管場所である王室金庫にアクセスできたのは以下の4人だと答えた。
- 宰相:国の政治を取り仕切る、最も信頼の厚い人物。しかし、最近多忙で疲れている様子だった。
- 王女:国王陛下の娘で、芸術を愛する聡明な女性。しかし、わがままで衝動的な一面もある。
- 近衛隊長:王宮の警備を統括する、忠実な騎士。しかし、堅物で融通が利かない性格だ。
- 宮廷道化師:国王を楽しませる道化師。一見おどけているが、頭の回転が速く、観察眼が鋭い。
さらに調査を進めると、以下の証言が得られた。
- 宰相は「昨夜は重要な会議があり、王宮には午前0時までいた。その後は自宅に帰ってすぐに寝た。」と証言。
- 王女は「昨夜は夜通し絵を描いていたわ。誰とも会っていないし、王宮の自室から一歩も出ていない。」と証言。
- 近衛隊長は「昨夜は王宮の警備を強化していた。王宮内を巡回していたため、一晩中眠っていない。」と証言。
- 宮廷道化師は「昨夜は王女様の部屋の前で歌を歌っていた。王女様が退屈しないようにね。」と証言。
ホームズはこれらの証言を聞き終えると、ニヤリと笑って言った。「ワトソン君、事件は解決したよ。犯人はすぐに特定できる。」
問題
上記の証言の中から矛盾点を見つけ、論理的に考えて犯人を特定してください。
解答
以下の矛盾点から犯人を特定できます。
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矛盾点: 宮廷道化師は「昨夜は王女様の部屋の前で歌を歌っていた」と証言しているが、王女は「昨夜は夜通し絵を描いていたわ。誰とも会っていない」と証言している。この二人の証言は互いに矛盾している。
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論理: 王女と宮廷道化師のどちらかが嘘をついている。しかし、王女は絵を描いていただけで王冠を盗む動機や機会がない。一方、宮廷道化師は王女の部屋の前で歌っていたという嘘をついていることから、何かを隠していると考えられる。王女と道化師の証言が矛盾しているという事はどちらかが嘘をついているという事になる。しかし、王女の証言が事実だと仮定すると、道化師は嘘をついている事になる。道化師が嘘をつく理由は、王女の部屋の前で歌っていないからだ。ではなぜ歌っていないのか?それは王女の部屋の前ではなく、王冠のある場所にいたからだと推測できる。
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結論: 矛盾する証言から、宮廷道化師が犯人である可能性が最も高い。