2025-07-23 16:15 の謎

毎日謎解き:消えた王冠の謎

【物語】

古の王国、エルドラド。その王宮では、年に一度の「星祭」が近づいていました。星祭は、エルドラドの繁栄を祈る最も重要な儀式であり、祭りの中心には、代々王家に伝わる「太陽の王冠」が飾られます。

ところが、祭りの前日、王宮の一室からその王冠が忽然と姿を消してしまったのです!

王は、王国一の知恵者であるあなたに、王冠の捜索を依頼しました。

【手がかり】

盗まれた部屋は厳重に施錠されており、侵入の形跡はありませんでした。部屋に出入りできたのは、以下の4人だけです。

事件当日、4人はそれぞれ以下のように証言しています。

さらに、王宮の侍女が、気になる情報を教えてくれました。

【問題】

以上の情報から、太陽の王冠を盗んだのは誰でしょうか? 犯人と、その理由を推理してください。

解答

犯人:王子

理由:

  1. 密室のトリック: 部屋が密室だったことから、犯人は部屋に出入りできる人物に絞られます。宰相、王妃、王子、庭師のいずれかです。
  2. アリバイの検証: 宰相は書類整理、王妃は体調不良、庭師は庭仕事と証言していますが、これらは全て第三者の証言で裏付けが取れません。しかし、王子が中庭で遊んでいたという証言は、侍女の情報からも裏付けられる可能性があります(侍女が王子の行動を見ている可能性があるため)。
  3. 動機: 王子は王冠を被るのを楽しみにしていたが、王に反対されたことで不満を抱いていました。これが盗みの動機となります。
  4. 王妃の宝石: 王妃が宝石を集めていることは怪しいですが、王冠の盗難との直接的な関連性を示す証拠はありません。
  5. 宰相の秘密計画: 宰相の秘密計画も同様に、王冠の盗難との関連性を示す証拠はありません。
  6. 論理的帰結: 密室という状況、動機、アリバイの信憑性などを総合的に考えると、王子が王冠を盗んだ可能性が最も高いと言えます。王冠を盗んだ後、王子は部屋を施錠し、あたかも誰かが盗んだかのように見せかけたと考えられます。

補足:

この謎解きのポイントは、証言の信憑性を疑うこと、そして犯人の動機を重視することです。一見完璧に見えるアリバイでも、裏付けがなければ信用できません。また、王子のわんぱくな性格と、王冠への強い憧れが、犯行の動機として十分に成立します。