2025-07-23 11:11 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた宝石の行方
物語:
名探偵であるあなたは、宝石商の老紳士、ミスター・スミスから依頼を受けました。彼の自慢のコレクションである「希望の星」という名の巨大なダイヤモンドが、厳重な警備の部屋から消えてしまったというのです。
部屋には窓がなく、ドアは内側から施錠されていました。鍵はミスター・スミス自身が持っており、彼が部屋を出入りした際に確かに施錠したことを証言しています。部屋の中には、宝石が置かれていた台座の他に、以下のものが残されていました。
- 床に落ちた1枚のトランプ(ハートのクイーン)
- インクの染みがある便箋
- 空になった鳥かご
ミスター・スミスは、最近ペットのオウムを飼い始めたばかりだと言います。彼はダイヤが盗まれたことにひどく落胆しており、あなたが事件を解決してくれることを強く望んでいます。
謎:
上記の状況証拠から、「希望の星」はどのようにして部屋から消え、そして誰が犯人なのかを推理してください。犯人の動機も合わせて考えてみましょう。
解答
「希望の星」が部屋から消えた方法:
オウムが鳥かごから逃げ出し、「希望の星」をくちばしで掴んで飛び去った。
犯人:
ミスター・スミス(宝石商本人)
動機:
ミスター・スミスは経営難に陥っており、高価なダイヤモンドを盗まれたことにして保険金を手に入れることで、経済的苦境から脱出しようと企てた。
推理:
- 密室のトリック: 部屋は密室のように見えますが、オウムは小さいため、換気口や壁の隙間など、人間が通れない場所を通って宝石を持ち出すことが可能です。
- トランプ: トランプの「ハートのクイーン」は、宝石商が「クイーン」という愛称で呼んでいたオウムを指し示す暗示。
- インクの染み: 便箋にインクの染みがあるのは、宝石商が保険会社に提出する盗難届を作成し、それを隠蔽しようとした痕跡。焦って書いたため、インクをこぼしてしまった。
- オウムの存在: オウムを飼い始めたばかりという情報は、アリバイ作りのため。オウムが盗難事件の犯行に利用されることを知っていたため、最近になって飼い始めた。
- 鍵: ドアが内側から施錠されていたのは、ミスター・スミス自身が鍵を持っていたからこそ可能な行為。彼は部屋にオウムを放ち、宝石を持ち出させた後、ドアを施錠して部屋を出た。
ポイント:
この謎解きは、一見すると密室殺人事件のような状況でありながら、動物を利用した意外な方法で宝石が盗まれたという点がポイントです。また、宝石商本人が犯人であるというどんでん返しも、物語をより面白くしています。