2025-07-22 01:00 の謎

毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎

物語

あなたは名探偵。ある日、小国エメラルド王国の国王陛下から緊急の依頼が舞い込みました。

「大変だ!明日の戴冠式で使用するはずの王冠が消えてしまった!」

国王陛下によると、王冠は厳重に警備された王宮の宝物庫に保管されていたはずでした。しかし、今朝確認したところ、王冠だけが忽然と姿を消していたのです。

宝物庫には、以下の4人の人物が出入りしていました。

聞き込み調査の結果、以下の証言が得られました。

さらに、以下の事実が判明しました。

  1. 宝物庫の扉は厳重に施錠されており、鍵を持っているのは国王陛下のみ。しかし、鍵は常に国王陛下が身につけているため、紛失や盗難の可能性は低い。
  2. 宝物庫には、侵入者の痕跡は見当たらない。
  3. 4人の証言のうち、1人だけ嘘をついている

あなたは、論理的な推理によって、王冠を盗んだ犯人を突き止めなければなりません。

問題

上記の情報を整理し、王冠を盗んだ犯人を特定してください。

解答

犯人は王女のジョーヌです。

論理的思考

まず、4人の証言のうち1人だけが嘘をついているという点が重要です。全員が嘘をついていない場合、王冠が消えるはずがないからです。

  1. グリン: 庭師であり、宝物庫の中に入っていないと証言。これは嘘である可能性が高いです。なぜなら、庭の手入れをする際に、宝物庫の周りをうろつくことで王冠を盗む機会を窺えたかもしれないからです。
  2. ルージュ: 料理人であり、大きな荷物を運んでいたため、王冠を持ち出す余裕がないと証言。これは一見するとアリバイになりますが、大きな荷物に王冠を隠して運び出すことも可能です。
  3. ブラン: 侍従であり、書類を取りに来ただけで、王冠には触っていないと証言。これも嘘である可能性はあります。書類を取りに来たついでに王冠を盗むことができたかもしれません。
  4. ジョーヌ: 王女であり、絵画を見ていただけだと証言。これが嘘であると仮定すると、「絵画を見る」という行為は、宝物庫に自然に出入りできる理由になり、王冠を盗む機会があったと考えられます。

しかし、1~3が嘘をついていると仮定すると、全員が嘘をついていることになり、矛盾が生じます。

一方、ジョーヌが嘘をついていると仮定した場合、他の3人は正直に証言していることになります。鍵が国王陛下によって厳重に管理されていることを考えると、侵入者がいない状況で王冠を盗むことができたのは、宝物庫に自由に出入りできる立場にあったジョーヌだけだと結論付けることができます。

つまり、ジョーヌは「絵画を見ていただけ」というのは嘘で、実際には王冠を盗んだと考えられます。