2025-07-21 08:19 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語:
あなたは名探偵、シャーロック・ホニャムズ。今日も静かな朝を迎えるはずだった。しかし、けたたましいベルの音とともに、城の執事が息を切らして飛び込んできた。「大変です、ホニャムズ様!王冠が、王冠が消えてしまったのです!」
城の主、ポメラニアン王は明日、即位10周年を迎える。その記念式典で使うはずだった王冠が、今朝になって忽然と姿を消したというのだ。
現場は王の寝室。昨夜、王が就寝するまでは確かに王冠はあった。しかし、今朝、侍女が部屋に入ると、王冠は置かれていたはずの場所に無かった。
手がかり:
- 部屋の状況:
- ドアと窓は内側から鍵がかかっていた。
- 部屋には王と侍女以外、誰も出入りしていない。
- 部屋の中に争った形跡はない。
- 王はぐっすり眠っており、何も気づかなかったという。
- 王冠が置かれていた台座の周りには、小さな犬の足跡がいくつか残されていた。
- 足跡は台座の周りだけで途切れており、部屋の出入り口や窓には続いていない。
- 証言:
- 王:「昨夜、王冠を台座に置いてから寝た。朝起きたら無くなっていた。」
- 侍女:「今朝、王を起こしに部屋に入った時、王冠が無くなっているのに気づきました。鍵は閉まっていました。」
- 執事:「王冠は純金製で、かなり重い。犬がくわえて持ち出すのは難しいだろう。」
- その他:
- 王の飼っている犬はポメラニアンで、名前は「プリンス」。とても賢いが、いたずら好き。
- 王冠は盗まれた場合、すぐに国外に持ち出される可能性が高い。
問題:
王冠は一体どこに消えたのか? そして、どのようにして消えたのか? あなたはシャーロック・ホニャムズとして、論理的な推理で王冠の行方を突き止め、事件の真相を解明せよ!
解答
王冠の行方と消失のトリック:
王冠は部屋の中にあり、プリンス(王の飼い犬)が隠しました。
推理:
- 密室の成立: ドアと窓が内側から鍵がかかっていたため、外部からの侵入は不可能。王と侍女以外、誰も出入りしていないことから、犯人は部屋の中にいたことになります。
- 犬の足跡: 台座の周りに犬の足跡があることから、プリンスが王冠の近くにいたことは明らかです。
- 王冠の重さ: 執事の証言から、王冠は重く、犬がくわえて持ち出すのは難しいとされています。しかし、「くわえる」以外の方法であれば、犬でも王冠を移動させることが可能です。
- プリンスの性格: プリンスは賢く、いたずら好き。飼い主である王の物を隠すといういたずらをする可能性は十分に考えられます。
- 消去法: 泥棒が侵入した形跡はなく、王自身が隠した可能性も低い(王冠の重要性を考えれば)。侍女が盗んだ場合、密室状態を作り出すのは不可能。となると、残る可能性はプリンスが王冠を隠した、ということになります。
トリックの詳細:
プリンスは王が寝静まった後、台座の周りをうろつき、足を使って王冠を台座から落とした。重い王冠は、台座の下など、犬にとって隠しやすい場所に転がり落ちた。プリンスはそのまま、その場を離れ、何事もなかったかのように眠った。
結論:
王冠は部屋の中に隠されており、プリンスがいたずらで隠した可能性が最も高い。部屋の隅や、家具の裏など、犬が隠せるような場所を徹底的に捜索することで、王冠は見つかるはずです。