2025-07-20 18:15 の謎

毎日謎解き:消えた王冠と秘密のレシピ

物語

あなたは名探偵。ある日、お菓子王国から緊急の依頼が舞い込んだ。「王国の象徴である『太陽の王冠』が盗まれた」というのだ。王冠は、特別な日に王様が身につける、太陽の光を集めて輝く美しいものだった。

犯人は、王国に住む3人のパティシエの中にいるらしい。彼らはそれぞれ、腕利きの職人であり、王冠の保管場所も知っていた。

王様は、盗まれた日の3人の行動を調べた。すると、次のような証言が得られた。

  1. ショコラは「盗まれた時間帯は、新作チョコレートの試作をしていた。助手に味見をさせていたから、アリバイは完璧だ」と主張。しかし、助手の証言では「ショコラさんは、味見の途中で何度もレシピを確認しに席を立っていた」とのこと。
  2. フレーズは「王冠が盗まれた時間は、市場で新鮮なイチゴを仕入れていた。市場の店主が証人だ」と話す。しかし、市場の店主は「フレーズさんは確かに来たが、イチゴを少し見ただけで、すぐにどこかへ行ってしまった」と言う。
  3. キャラメルは「一日中、工房でキャラメルを作っていた。誰とも会っていない」と証言。工房は鍵がかかっており、誰も出入りした形跡はない。

さらに、王冠が盗まれた場所には、甘い香りが残っていた。しかし、それはチョコレート、イチゴ、キャラメルのどれでもない、複雑な香りだったという。

王冠を盗んだのは誰でしょう? そして、その理由は何でしょう?

ヒント

解答

犯人:フレーズ

理由:秘密のレシピを手に入れるため

解説

  1. ショコラのアリバイ:助手が味見の途中で席を立っていたと証言していることから、アリバイは不完全。しかし、チョコレートの試作中に王冠を盗む動機は薄い。
  2. フレーズのアリバイ:市場の店主がすぐにどこかへ行ってしまったと証言していることから、アリバイは偽り。この時間を利用して王冠を盗んだ可能性が高い。
  3. キャラメルのアリバイ:工房に鍵がかかっており、誰も出入りした形跡がないことから、アリバイはほぼ完璧。

盗まれた場所に残された「複雑な香り」に着目する。フレーズはイチゴの専門家だが、もし彼女が「太陽の王冠」に隠された「秘密のレシピ」の存在を知っていて、それを手に入れるために王冠を盗んだとしたらどうだろうか?

秘密のレシピには、イチゴ以外の材料も必要だったのかもしれない。市場でイチゴを少し見ただけで、他の材料を調達しに別の場所へ行った可能性がある。そして、その材料が複雑な香りの原因となったと考えられる。

フレーズが王冠を盗んだ理由は、単に王冠そのものが欲しかったのではなく、「秘密のレシピ」を手に入れるためだったと考えるのが最も合理的である。