2025-07-20 11:09 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語
あなたは名探偵。ある日、王室から緊急の依頼が舞い込みました。「王室の象徴である王冠が、厳重に警備された宝物庫から消えてしまった」というのです。
宝物庫には、王、王妃、執事、そして警備隊長の4人しか立ち入ることはできません。しかし、全員が「自分は盗んでいない」と主張しています。
あなたは現場を調査し、以下の証言を得ました。
- 王の証言: 「私は執事と警備隊長が話しているのを見た。何か隠し事をしているようだった。」
- 王妃の証言: 「私は王が宝物庫から何かを持ち出すのを見た。しかし、それが王冠かどうかは分からなかった。」
- 執事の証言: 「私は警備隊長が、最近やけにそわそわしているのを見ていた。」
- 警備隊長の証言: 「私は王妃が、最近金銭的に困っているという噂を聞いた。」
さらに、あなたは王室の関係者から以下の情報を得ました。
- 真実を語っているのは2人だけ。残りの2人は嘘をついている。
- 犯人は1人だけ。
問題
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人を推理してください。
解答
この問題を解くには、論理的に矛盾がないように、各証言の真偽を検証していく必要があります。
仮説を立てて検証する
まず、誰かの証言が真実であると仮定して、矛盾がないかを確認します。
- 仮説1:王が真実を語っている
- 王が真実なら、執事と警備隊長は隠し事をしていることになります。
- 王妃の証言と矛盾します。王妃は王が何か持ち出したのを見たと言っています。王が真実なら、王妃は嘘をついていることになります。
- この時点で真実を語っているのは王だけなので、矛盾が生じます。
- 仮説2:王妃が真実を語っている
- 王妃が真実なら、王が何かを持ち出したことになります。
- 王の証言と矛盾します。王は執事と警備隊長が隠し事をしているのを見たと証言しています。王妃が真実なら、王は嘘をついていることになります。
- 執事と警備隊長の証言は、この仮説では真偽が判断できません。
- 現時点では王妃と執事が真実を語っている可能性があり、矛盾は生じません。
- 仮説3:執事が真実を語っている
- 執事が真実なら、警備隊長がそわそわしていたことになります。
- 王の証言、王妃の証言と矛盾は生じません。
- 警備隊長の証言は、この仮説では真偽が判断できません。
- 現時点では執事と王妃が真実を語っている可能性があり、矛盾は生じません。
- 仮説4:警備隊長が真実を語っている
- 警備隊長が真実なら、王妃が金銭的に困っているという噂があったことになります。
- 王の証言、執事の証言と矛盾は生じません。
- 王妃の証言と矛盾します。警備隊長が真実なら、王妃は嘘をついていることになります。
- 王妃が嘘をついている場合、王妃が盗んだ可能性が出てきます。しかし、王が盗んでいないことにはなりません。
- 現時点では警備隊長と王が真実を語っている可能性があり、矛盾は生じません。
矛盾の解消
まだ確定的な犯人は分かりません。しかし、王妃の証言が鍵を握っているようです。
- 王妃が真実を語っている場合、王が何かを持ち出しています。しかし、それが王冠とは限りません。
- 王妃が嘘をついている場合、王冠を盗んだのは王妃自身である可能性が高まります。なぜなら、警備隊長の証言から、王妃が犯行の動機を持っている可能性があるからです。
結論
以上の分析から、最も可能性が高い犯人は 王妃 です。王妃が嘘をついていると仮定すると、全ての証言との矛盾が解消され、王妃が犯行の動機(金銭的な問題)を持っていることも説明できます。