2025-07-19 09:11 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語
古都オストニアの王宮で、年に一度の晩餐会が開かれようとしていました。今年は特に、隣国アルカディアとの友好を深めるための重要な晩餐会です。しかし、晩餐会の直前、王室に代々伝わる大切な王冠が盗まれてしまったのです!
オストニア王国の名探偵であるあなたは、事件の解決を依頼されました。晩餐会に出席していたのは以下の5人。
- アリス王女: オストニア王国の王女。美しく聡明だが、少しわがままな一面も。
- ベルナール公爵: オストニア王国の有力貴族。王室とのつながりが深く、権力欲が強い。
- カミラ夫人: アルカディア王国の外交官。冷静沈着で、常に微笑みを絶やさない。
- ダニエル騎士団長: オストニア王国の騎士団長。王室への忠誠心が厚く、実直な性格。
- エミリー侍女: アリス王女に仕える侍女。控えめでおとなしいが、王女の信頼は厚い。
聞き込み調査の結果、以下の証言が得られました。
- アリス王女:「私はずっとカミラ夫人と話していました。王冠が盗まれた時間には、二人とも晩餐会場にいました。」
- ベルナール公爵:「私は庭で一人、ワインを飲んでいました。誰も見ていません。」
- カミラ夫人:「アリス王女と話していたのは事実です。ベルナール公爵が庭にいるのを見ました。」
- ダニエル騎士団長:「私は王宮の警備をしていました。晩餐会場から誰も出ていくのを見ていません。」
- エミリー侍女:「私はアリス王女のお世話をしていました。王女がカミラ夫人と話している間、私は少しの間だけ厨房にいました。」
さらに、以下の事実が判明しました。
- 王冠は、晩餐会の始まる直前に盗まれた。
- 犯人は、王宮の内部事情に詳しい人物である。
- 犯人は、アリバイを偽証している。
問題
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか?
解答
まず、証言を整理し、矛盾点を探します。
- アリス王女とカミラ夫人の証言:二人が一緒にいたという証言は一致している。
- ベルナール公爵の証言:一人でいたため、アリバイを証明できない。
- ダニエル騎士団長の証言:晩餐会場から誰も出ていくのを見ていないという証言は、ベルナール公爵の証言と矛盾する可能性がある。しかし、ベルナール公爵は庭にいたと証言しているため、直接的な矛盾ではない。
- エミリー侍女の証言:少しの間だけ厨房にいたという証言は、アリバイがないことを示唆する。
次に、事実から犯人を絞り込みます。
- 王宮の内部事情に詳しい人物:これは、ベルナール公爵、ダニエル騎士団長、エミリー侍女のいずれかに該当する可能性が高い。(アリス王女は王冠の在り処を知っていて当然であり、カミラ夫人は隣国の外交官であるため、内部事情に詳しいとは考えにくい。)
- アリバイを偽証している人物:アリス王女とカミラ夫人のアリバイは互いに証言されているため、偽証の可能性は低い。ベルナール公爵は一人でいたと証言しているため、偽証の余地がある。ダニエル騎士団長の証言は、ベルナール公爵の行動によっては偽証となる可能性がある。エミリー侍女は厨房にいたことを証言しており、アリバイはないに等しい。
これらの情報から総合的に考えると、ベルナール公爵が最も怪しいと考えられます。彼の「庭で一人でワインを飲んでいた」という証言は、誰にも確認されておらず、王冠を盗む時間があった可能性があります。また、ダニエル騎士団長の証言と矛盾が生じうる点も考慮すると、ベルナール公爵がアリバイを偽証している可能性が高いと考えられます。 内部事情にも詳しい有力貴族であるため、犯行の動機もあると考えられます。
したがって、犯人はベルナール公爵であると推理できます。