2025-07-17 21:11 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
【物語】
あなたは、名高い探偵事務所に所属する、若き見習い探偵です。ある日のこと、あなたの事務所に、一国の王室から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変です!明日の戴冠式で使用する予定だった王冠が、今朝、王室の宝物庫から忽然と姿を消してしまったのです!」
王室の調査によると、宝物庫に出入りできたのは、以下の4人の人物だけでした。
- 執事: 毎日、宝物庫の清掃を担当。几帳面な性格で、時間に正確。
- 王女: 王冠のデザインに興味があり、時々宝物庫を訪れる。
- 警備隊長: 宝物庫の警備責任者。屈強な体格で、忠誠心にあつい。
- 宝石商: 数日前に王冠のメンテナンスを行ったばかり。
聞き込み調査の結果、以下の証言が得られました。
- 執事: 「今朝、宝物庫を清掃した際、王冠は確かにありませんでした。いつも通り、朝7時に宝物庫に入り、8時に出ました。」
- 王女: 「昨日の夕方、王冠を見に行った時は、ちゃんとありましたわ。でも、今日の午前中は、別の用事があって宝物庫には近づいていません。」
- 警備隊長: 「昨夜から今朝にかけて、宝物庫の警備を担当しました。しかし、誰も宝物庫に出入りするのを見ていません。」
- 宝石商: 「メンテナンス後、王冠を宝物庫に戻したのは私です。その際、特別な仕掛けを施しておきました。もし、王冠が動かされた場合、私にしか分からない痕跡が残るはずです。」
さらに、現場検証の結果、宝物庫の扉には鍵がかかっており、こじ開けられた形跡はありませんでした。しかし、宝石商が言っていた特別な仕掛けによる痕跡が、王冠のあった場所に残っていました。
【問題】
上記の情報から、王冠を盗んだのは誰でしょうか? 犯行に使われたトリックも合わせて推理してください。
解答
犯人:宝石商
トリック:
宝石商はメンテナンス時に、王冠に細工を施していました。この細工は、彼にしか分からない痕跡を残すもので、今回の事件で実際にその痕跡が発見されました。
警備隊長が「誰も宝物庫に出入りするのを見ていない」と証言していることから、犯人は物理的に宝物庫に侵入したのではなく、内部にいた人物である可能性が高いです。
王女はアリバイがあり、執事は時間が特定されています。宝石商はメンテナンス後、王冠を宝物庫に戻したと証言していますが、その際に細工を施し、後から王冠を回収できる仕組みを作っておいたと考えられます。
つまり、宝石商はメンテナンス時に王冠を盗み出す準備をし、後日、特別な道具や仕掛けを使って王冠を回収したのです。そして、自分が仕掛けた痕跡を残すことで、他の容疑者を疑わせ、自分への疑いをそらすことを目論んだのです。