2025-07-14 19:10 の謎
謎解き問題:消えた絵画と3つの証言
あなたは名探偵。ある美術館から有名な絵画が盗まれました。容疑者は3人。それぞれが事件について証言していますが、どうも食い違っているようです。
状況
- 美術館の閉館後、絵画が盗まれた。
- 容疑者は、学芸員の田中、警備員の鈴木、そして最近美術館に出入りしていた画家の山田の3人。
- 3人はそれぞれ、事件当日の行動について証言している。
証言
- 田中: 「閉館後、私は事務室で明日の展示の準備をしていました。鈴木さんが巡回しているのを見かけました。山田さんは見ていません。」
- 鈴木: 「閉館後、私は美術館内を巡回していました。田中さんが事務室にいるのは見ましたが、山田さんは見かけませんでした。絵画が盗まれたことに気づいたのは私です。」
- 山田: 「閉館時間前に美術館を出ました。田中さんも鈴木さんも見かけませんでした。絵画には興味ありません。」
手がかり
- 犯人は1人。
- 犯人は必ず嘘をついている。
- 犯人以外は真実を語っている。
問題
絵画を盗んだ犯人は誰でしょう?
解答
まず、3人の証言を整理します。
- 田中:
- 「閉館後、事務室で明日の展示の準備」
- 「鈴木さんが巡回しているのを見た」
- 「山田さんは見ていない」
- 鈴木:
- 「閉館後、美術館内を巡回」
- 「田中さんが事務室にいるのを見た」
- 「山田さんは見かけなかった」
- 「絵画が盗まれたことに気づいたのは私」
- 山田:
- 「閉館時間前に美術館を出た」
- 「田中さんも鈴木さんも見かけなかった」
- 「絵画には興味ない」
次に、それぞれの証言が嘘である場合を仮定して、矛盾が生じないか検証します。
1. 田中が犯人の場合
- 田中の証言は全て嘘になります。
- 「閉館後、事務室で明日の展示の準備」→ 事務室にいなかった
- 「鈴木さんが巡回しているのを見た」→ 鈴木を見ていない
- 「山田さんは見ていない」→ 山田を見た
この場合、鈴木の証言は全て真実となりえます。山田の証言も、「田中を見ていない」という点が真実となりえます。
2. 鈴木が犯人の場合
- 鈴木の証言は全て嘘になります。
- 「閉館後、美術館内を巡回」→ 巡回していない
- 「田中さんが事務室にいるのを見た」→ 田中を見ていない
- 「山田さんは見かけなかった」→ 山田を見た
- 「絵画が盗まれたことに気づいたのは私」→ 他の人が気づいた
この場合、田中の証言は「鈴木を見た」という点で矛盾します。また、山田の証言も、「鈴木を見ていない」という点で矛盾します。
3. 山田が犯人の場合
- 山田の証言は全て嘘になります。
- 「閉館時間前に美術館を出た」→ 閉館時間後に美術館にいた
- 「田中さんも鈴木さんも見かけなかった」→ 田中または鈴木を見た
- 「絵画には興味ない」→ 絵画に興味がある
この場合、田中の証言は全て真実となりえます。鈴木の証言も、「山田を見なかった」という点で真実となりえます。
結論
鈴木が犯人の場合、田中と山田の証言と矛盾が生じます。 したがって、犯人は 田中 または 山田 のどちらかです。
ここで、田中の「山田さんは見ていない」という証言と、山田の「田中さんも鈴木さんも見かけなかった」という証言に着目します。 もし田中が犯人であれば、山田の証言は「田中を見ていない」という点において真実でなければなりません。しかし、山田が美術館にいた(田中の証言が嘘なので)場合、田中を見ているはずなので矛盾します。
したがって、犯人は 山田 です。