2025-07-14 18:17 の謎
毎日謎解き:消えた王冠
物語
古の王国、エルデンブルグ。代々王家に伝わる「太陽の王冠」は、国の象徴であり、希望の光だった。しかし、ある夜、厳重に警備された王宮の宝物庫から、王冠が忽然と姿を消した。
盗まれたのは間違いない。国王は名探偵であるあなたに、王冠の捜索を依頼した。
王宮には、事件当時、以下の4人の人物がいた。
- アリア:王女。好奇心旺盛で、夜遅くまで書斎で本を読んでいたという。
- レオ:近衛隊長。王宮の警備責任者であり、剣の腕は立つが、どこか抜けているところがある。
- エマ:メイド長。王宮に長く仕え、王家からの信頼も厚い。几帳面で、時間には正確だ。
- オリバー:宮廷道化師。いつも陽気だが、どこか影がある。
あなたが得た情報は以下の通りだ。
- 王冠が盗まれたのは、夜の10時から12時の間である。
- アリア王女は、10時から11時まで書斎で本を読んでいたと証言している。しかし、11時過ぎに誰かとこっそり会っていたという噂もある。
- レオ近衛隊長は、10時から12時まで宝物庫の警備をしていたと証言している。しかし、11時半頃に、何者かに殴られ気を失っていたという。
- エマメイド長は、10時から11時半まで自分の部屋で裁縫をしていたと証言している。しかし、王冠が盗まれた後、彼女の部屋から王家の紋章入りのハンカチが見つかった。
- オリバー宮廷道化師は、10時から12時まで自室で練習をしていたと証言している。しかし、彼の部屋からは、宝物庫の鍵の複製が見つかった。
問題
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人を特定せよ。そして、どのようにして王冠を盗んだのか、その手口を推理せよ。
解答
犯人:オリバー宮廷道化師
手口:
- 鍵の複製: オリバーは以前から宝物庫の鍵を密かに複製していた。道化師という立場を利用し、王宮内を自由に出入りできたため、鍵の入手は容易だったと考えられる。
- 時間: レオ近衛隊長が殴られ気を失った11時30分頃、オリバーは複製した鍵を使って宝物庫に侵入した。
- 犯行: 短時間で王冠を盗み出し、自室に戻った。
- アリバイ: 10時から12時まで自室で練習していたと証言し、アリバイを作った。
消去法による犯人特定:
- アリア王女: 10時から11時まで書斎にいたという証言があり、時間的に余裕がない。また、噂は証拠にならない。
- レオ近衛隊長: 警備責任者であり、王冠を守る立場である。また、何者かに殴られ気を失っているため、犯行は不可能。
- エマメイド長: 王家の紋章入りのハンカチは状況証拠に過ぎず、盗んだ証拠にはならない。また、長年王家に仕えていることから、動機も薄い。
- オリバー宮廷道化師: 宝物庫の鍵の複製が見つかったことが決定的証拠となる。鍵がなければ宝物庫に侵入できないため、他の容疑者の可能性は低い。