2025-07-13 10:11 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた宝石と嘘つきだらけの晩餐会
物語:
名門貴族、ローズ家の晩餐会。煌びやかなシャンデリアの下、美食と優雅な会話が夜を彩っていた。しかし、その夜、ローズ家に代々伝わる秘宝「星の涙」が盗まれるという事件が発生した!
容疑者は、晩餐会に参加していた以下の5人。
- アリス: ローズ家の長女。気が強く、宝石には全く興味がないと主張する。
- ボブ: ローズ家の長男。ギャンブル好きで、借金があるらしい。
- キャロル: ローズ家の遠縁の親戚。ローズ家の財産目当てで近づいたという噂がある。
- デイビッド: 有名な美術商。ローズ家とは長年の付き合いがあり、「星の涙」の鑑定も行った。
- エミリー: ローズ家に仕えるメイド。真面目な性格だが、最近様子がおかしいという噂も。
事件後、彼らはそれぞれ以下のように証言した。
証言:
- アリス: 「私はボブが怪しいと思うわ。最近、お金に困っているみたいだし。」
- ボブ: 「僕はエミリーが犯人だと思う。あの子は最近、そわそわしているように見えた。」
- キャロル: 「私はデイビッドが怪しいと思うわ。彼は宝石に詳しいし、鑑定の際に何か企んだのかもしれない。」
- デイビッド: 「私はアリスが犯人だと思う。彼女は普段から高価な宝石を嫌っているから、盗んで隠してしまうかもしれない。」
- エミリー: 「私は誰も疑っていません。ただ、晩餐会の後、キャロルさんがこっそり宝石箱の方へ行くのを見たような気がします…。」
しかし、晩餐会に参加していた探偵は、彼らの証言の中に嘘をついている人物が一人だけいることに気づいた。そして、犯人は嘘をついている人物だと確信した。
問題:
犯人は誰でしょう? そして、なぜそう考えられるのか、論理的に説明してください。
解答
犯人:エミリー
理由:
この問題を解くには、矛盾を見つけることが重要です。仮に他の人物が嘘をついていると仮定すると、論理的な矛盾が生じます。しかし、エミリーが嘘をついていると仮定すると、矛盾なく全ての証言が整合します。
- エミリーが嘘をついていると仮定:
- エミリーの証言が嘘なので、「誰も疑っていない」という発言と、「キャロルが宝石箱の方へ行くのを見た」という発言のどちらか、あるいは両方が嘘になります。ここでは、「キャロルが宝石箱の方へ行くのを見た」という証言が嘘だと仮定します(エミリーが誰も見ていないのに見たと言っている)。
- 他の証言者は真実を述べていることになります。
- アリスはボブを疑い、ボブはエミリーを疑い、キャロルはデイビッドを疑い、デイビッドはアリスを疑っている、という状況が成立します。
- エミリーが嘘をついている場合、彼女が犯人である可能性があり、他の人物が犯人ではないという状況も矛盾なく説明できます。
- 他の人物が嘘をついていると仮定:
- 例えば、アリスが嘘をついていると仮定します。すると、「ボブが怪しい」という発言が嘘になります。つまり、ボブは怪しくないことになります。しかし、他の証言者の発言との整合性を保つのが難しくなります。他の人物が嘘をついていると仮定した場合も同様に、矛盾が生じます。
したがって、エミリーが嘘をついており、彼女が犯人であるという結論が、最も矛盾なく、論理的な説明となります。エミリーは、実際には誰かを見ており、それを隠すために嘘をついた。そして、彼女が盗んだ宝石を隠蔽するために、キャロルを疑うような発言をしたと考えられます。