2025-07-12 03:20 の謎
謎解き問題:消えた王冠と嘘つきだらけの晩餐会
物語:
古の王国、エルドラド。王女アリアの16歳の誕生日を祝う晩餐会が開かれていた。豪華な料理が並び、音楽が奏でられる中、突然、悲鳴が上がった。王女の頭上に輝いていた、代々王家に伝わる宝石「エルドラドの星」をあしらった王冠が消えてしまったのだ!
王は激怒し、居合わせた6人の客に事情聴取を行った。しかし、彼らの証言は食い違い、嘘をついている者がいるのは明らかだった。
容疑者:
- 騎士団長 ロベルト: 「私は王女様の護衛として、常に彼女の近くにいました。王冠が消えた瞬間は、他の客と挨拶を交わしていました。」
- 魔法使い メイベル: 「私は宴の魔法を担当していました。王冠が消えた時は、料理の味見をしていました。甘いものが苦手なので、デザートには一切手を付けていません。」
- 商人 マルコ: 「私はエルドラドの星に興味があり、王女様に近づいて話をしていました。王冠が消えた瞬間は、ワインを飲んでいました。赤ワインは好きですが、白ワインは飲みません。」
- 吟遊詩人 リアム: 「私は王女様のために詩を朗読していました。王冠が消えた瞬間は、自分の席に戻っていました。しかし、ロベルトが他の客と話しているのを見ました。」
- 王女の家庭教師 エレナ: 「私は王女様の教育係です。王冠が消えた時は、王女様と将来の話をしていました。デザートのケーキは美味しかったのでおかわりしました。」
- 道化師 ジル: 「私は皆を楽しませるためにパフォーマンスをしていました。王冠が消えた瞬間は、マルコにワインを注いでいました。」
手がかり:
- 犯人はただ一人。
- 犯人以外の証言は全て真実。
- ワイングラスは赤ワインと白ワインの2種類が用意されていた。
問題:
王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか?
解答
犯人:道化師 ジル
論理:
- ジルが犯人ではないと仮定する: ジル以外の証言はすべて真実である。
- リアムの証言: ロベルトが他の客と話していたのは事実。
- ロベルトの証言: 他の客と挨拶を交わしていたのは事実なので、王女の近くにはいなかったことになる。
- マルコの証言: 赤ワインを飲んでいたのは事実。
- ジルの証言: マルコにワインを注いでいたのは事実。しかし、マルコが赤ワインを飲んでいた場合、ジルが注いだのは赤ワインとなる。
- 矛盾の発生: 全ての証言が正しい場合、犯人が存在しなくなる。
- ジルの証言が嘘だと仮定する: ジルがマルコにワインを注いでいないとすると、他の証言はすべて真実なので、矛盾なく犯人が成立する。
したがって、ジルが嘘をついており、王冠を盗んだ犯人である。