2025-07-10 05:15 の謎
毎日謎解き:消えた宝石の行方
物語
あなたは名探偵。ある日、大富豪のミスター・スミスから緊急の依頼が舞い込んできた。「家宝の『星の涙』が盗まれた!今夜のパーティーで披露する予定だったのに…」
スミス邸に到着すると、使用人たちが慌ただしく動き回っている。状況を聞き込み調査した結果、以下のことがわかった。
- 宝石は、普段スミス氏の書斎にある鍵付きの金庫に保管されていた。
- 今朝、宝石を確認したのは、スミス氏、メイドのアン、執事のジョン、庭師のピーターの4人。
-
全員にアリバイを尋ねたところ、以下の証言が得られた。
- スミス氏:「朝食後、書斎で仕事をし、昼食までずっと部屋にいた。金庫を開けたのは朝だけだ。」
- アン:「朝、書斎の掃除をした際、金庫は閉まっていました。その後は、他の部屋の掃除をしていました。」
- ジョン:「午前中、来客の対応をしていました。書斎には近づいていません。」
- ピーター:「午前中はずっと庭の手入れをしていました。誰かが書斎に入るのを見たという人はいませんでした。」
- 書斎の窓は内側から鍵がかかっており、ドアも施錠されていた。鍵はスミス氏が持っている。
- 金庫にはピッキングの跡は見られなかった。
- しかし、よく調べると、書斎の暖炉の煙突に、微かにすすが付着していない場所があった。まるで何かを出し入れしたかのように。
- スミス邸には地下に通じる秘密の通路があり、書斎の暖炉から繋がっていることがわかった。その通路の出口は、庭にある古い物置小屋に繋がっている。
問題
上記の情報を整理し、論理的に推理して、「星の涙」を盗んだ犯人と、その犯行の手口を解き明かしてください。
解答
犯人: 庭師のピーター
犯行の手口:
- ピーターは、庭の手入れ中に、書斎の暖炉から繋がる地下通路の出口である物置小屋に立ち寄る。
- 地下通路を通って書斎の暖炉へ侵入する。
- 朝のうちにスミス氏が金庫を開けた際に、金庫の中身を確認していた可能性がある(庭師は比較的自由に屋敷内を移動できるため)。
- 金庫から「星の涙」を盗み出す。
- 再び地下通路を通って物置小屋に戻り、宝石を隠す。
- アリバイとして、午前中は庭の手入れをしていたと証言する。
理由:
- 書斎の窓とドアは施錠されており、金庫にピッキングの跡がないことから、外部からの侵入は考えにくい。
- スミス氏、アン、ジョンはそれぞれアリバイを主張している。
- 暖炉の煙突のすすが付着していない場所があることから、何者かが暖炉を通り、地下通路を使用した可能性が高い。
- 地下通路の出口が庭にある物置小屋に繋がっていることから、庭師のピーターが怪しい。庭の手入れ中に物置小屋に立ち寄ることは自然であり、アリバイを構築しやすい。
- 他の使用人と異なり、書斎に入った、あるいは書斎の近くを通ったことについて証言がないため、犯行の機会があったと考えられる。
補足:
ピーターが犯人だと断定するには、さらに証拠が必要となる。しかし、現状の情報からは、ピーターが最も容疑者として疑わしい人物である。