2025-07-09 08:16 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
エルドリア王国の王室では、年に一度の祭りが近づいていました。祭りの目玉は、王家に代々伝わる「太陽の王冠」の公開です。しかし、祭りの準備を進めていた王室警備隊長のバルドは、王冠が厳重に保管されていたはずの宝物庫から消えていることに気づきました。
宝物庫の扉は施錠されたままで、こじ開けられた形跡はありません。内部には、バルド隊長、王室顧問のセリア、そして宝物庫の鍵を管理する老執事のジェームズしか立ち入ることができません。
バルド隊長はすぐに捜査を開始しましたが、3人の証言は食い違います。
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バルド隊長:「私は昨日の午後に王冠の状態を確認しに来ましたが、その時は確かに王冠はありました。鍵は常に私が身につけています。」
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セリア:「私は昨日の午前に宝物庫で古文書を調べていました。王冠には気づきませんでしたが、バルド隊長が鍵を持って入っていくのを見ました。」
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ジェームズ:「私は鍵をバルド隊長に預けており、昨日は一度も宝物庫には近づいていません。しかし、セリア様が宝物庫に入られたのは知っています。」
さらに、宝物庫の中には、セリアが使用したと思われる古文書が置かれた机と、ジェームズが愛用しているパイプの吸い殻が落ちていました。
問題
上記の証言と状況から、太陽の王冠を盗んだのは誰でしょうか? そして、どのようにして盗んだのでしょうか?
解答
犯人:セリア
トリック
セリアが犯人である理由は、以下の通りです。
- 矛盾する証言:セリアは「王冠には気づかなかった」と言っていますが、「バルド隊長が鍵を持って入っていくのを見た」と証言しています。これは、王冠がそこにあることを意識していなければ出てこないはずの言葉です。つまり、セリアは嘘をついている可能性が高いと言えます。
- ジェームズの証言の信憑性:ジェームズは「鍵をバルド隊長に預けており、昨日は一度も宝物庫には近づいていません。しかし、セリア様が宝物庫に入られたのは知っています」と証言しています。老執事は鍵を預けているだけで、宝物庫に入ったかどうかは確認できません。
- 物的証拠:セリアが使用した古文書が置かれた机があったこと、そしてジェームズのパイプの吸い殻が落ちていたことは、それぞれが宝物庫にいたことを示唆していますが、決定的な証拠とは言えません。
これらの情報から総合的に判断すると、セリアが嘘をついている可能性が最も高く、王冠を盗んだ犯人であると推測できます。
盗難方法
セリアは、バルド隊長から鍵を借りるか、あるいは合鍵を作成して宝物庫に侵入し、王冠を盗んだと考えられます。バルド隊長が鍵を常に身につけているという証言は、セリアが鍵を盗む動機を裏付けるとともに、彼女が犯人である可能性を高めます。