2025-07-04 22:11 の謎
毎日謎解き:古書店「言の葉堂」の奇妙な依頼
物語
あなたは街の片隅にある古書店「言の葉堂」を訪れた。店主は白髪の老紳士で、いつも穏やかな笑みを浮かべている。
「いらっしゃい。何かお探しですか?」
あなたは最近、少し退屈していることを告げた。すると、店主は目を輝かせ、
「それは良い。退屈しのぎに、一つ依頼を受けてくれませんか? 実は、少し奇妙なことが起きているのです。」
店主は奥から古びた日記を取り出した。日記には、暗号のような文字が書かれている。
「この日記は、数日前にお客様が持ち込まれたものなのですが、どうやら暗号で書かれているようです。持ち込んだお客様は、『解読できたら、この本の価値がわかるはずだ』と言い残して行かれました。私も色々と試してみたのですが、さっぱり見当がつきません。もしよろしければ、あなたに解読を試みてほしいのです。」
日記のページには、以下のような文字列が書かれていた。
問題
V XZ JRS FBD
GSF AQT OQP
QZV FZX XVA
店主はさらにヒントをくれた。
「持ち込まれたお客様は、言葉に強いこだわりがある方でした。恐らく、この暗号も言葉遊びの一種でしょう。そして、この日記自体も、ある物語を元にしているようです。その物語は、誰もが知っている、とても有名な物語です。」
あなたは日記と、店主の言葉を頼りに、暗号の解読を試みることにした。 暗号を解読し、日記に隠されたメッセージを明らかにしてください。
解答
まず、この暗号が換字式暗号であると仮定します。つまり、それぞれの文字が別の文字に対応していると考えられます。
ここで、店主のヒント「言葉遊び」と「誰もが知っている物語」が重要になります。誰もが知っている物語で、言葉遊びがされているもの…それは「桃太郎」です。
桃太郎に登場する主なキャラクターは、桃、犬、猿、雉です。それぞれの単語のローマ字表記の文字数を見てみましょう。
- 桃(MOMO):4文字
- 犬(INU):3文字
- 猿(SARU):4文字
- 雉(KIJI):4文字
暗号文の各行の文字数も4, 3, 4で対応しています。 暗号文の文字をアルファベット順に並べ、それぞれの単語に対応させます。
1行目: FBD JRS VXZ → INU(3文字)に対応 2行目: AQT GSF OQP → MOMO(4文字)に対応 3行目: FZX QZV VXA → KIJI(4文字)に対応
ここから対応表を作ります。
- A → M
- B → I
- D → U
- F → O
- G → M
- J → I
- O → O
- P → U
- Q → O
- R → N
- S → U
- T → M
- V → K
- X → I
- Z → J
この対応表をもとに3行の暗号文を解読すると
V XZ JRS FBD = K I I N U O I U = KI N O = 来の
GSF AQT OQP = MOO M M O U O U = MOMO = 桃
QZV FZX XVA = OJO OJI I KA = KIJI = 雉
上記を並べると「来の桃雉」となり、桃太郎のストーリーに沿って解釈すると、「鬼」という答えが導き出されます。
したがって、暗号のメッセージは「オニ(鬼)」です。