2025-07-02 19:09 の謎
謎解き問題:消えた宝石と猫の足跡
あなたは名探偵。ある豪邸で宝石盗難事件が発生しました。被害者は大富豪のミスター・スミス。彼の自慢のコレクションである「太陽の涙」という巨大なダイヤモンドが、書斎から忽然と姿を消したのです。
事件の概要:
- 事件が発生したのは昨夜の午後10時から午前0時の間。
- 書斎の窓は内側から鍵がかかっており、他に侵入経路は見当たらない。
- 書斎に通じるドアは一つだけ。ドアの前にはミスター・スミスが飼っている猫、ミケの足跡がいくつか残されている。
- ミスター・スミス、メイドのアン、執事のジョン、庭師のピーターの4人が容疑者として浮上。
容疑者たちの証言:
- ミスター・スミス: 「昨夜は10時過ぎには寝室に戻り、本を読んでいた。盗まれた宝石には全く身に覚えがない。」
- アン: 「昨夜は10時から11時までキッチンで食器洗いをしていました。その後は自分の部屋に戻り、すぐに寝ました。」
- ジョン: 「昨夜は10時から12時まで、書斎の隣の応接間で書類整理をしていました。しかし、書斎には一度も入っていません。」
- ピーター: 「昨夜は9時過ぎには家に帰り、ぐっすり眠っていました。朝まで一度も起きていません。」
手がかり:
- ミケは夜行性で、普段は夜になると書斎と庭を自由に出入りしている。
- ミケは首輪に小さな鈴をつけている。
- ジョンは耳が良く、少しの物音でもすぐに気づく。
- アンは、書斎に繋がるドアの鍵のスペアを持っている。
- ピーターは、書斎の窓の外に植えられたバラの手入れをよくしていた。
問題:
論理的に考えて、宝石を盗んだ犯人は誰でしょうか? そして、どのようにして犯行を成し遂げたのでしょうか?
解答
犯人:庭師のピーター
犯行の手口:
- ピーターは庭師として、書斎の窓の外にあるバラの手入れを頻繁に行っていたため、窓の鍵の構造を熟知していた。
- 彼は夜、書斎の窓から侵入するために、何らかの方法でミケの首輪についている鈴を一時的に外した(もしくは鈴の音を消した)。
- 窓から書斎に侵入し、「太陽の涙」を盗み出した。
- 窓を元通りに施錠し、音を立てないように注意しながら庭に降りた。
- 盗んだ宝石を隠し、ミケの鈴を元に戻した。
- 庭から自分の家に帰って、アリバイを偽装した。
理由:
- 窓が内側から施錠されていたため、外部からの侵入は不可能。
- アンはスペアキーを持っているが、書斎の前にはミケの足跡があるため、ドアからの侵入はミケの鈴の音でジョンに気づかれる可能性が高い。
- ジョンは応接間で書類整理をしていたため、書斎から聞こえるはずのミケの鈴の音に気づくはずだが、証言では何も言及していない。つまり、犯行時にミケの鈴は鳴っていなかった。
- ピーターは庭師であり、窓の外の状況を熟知している。また、庭からなら音を立てずに窓に近づき、窓を操作することも可能。さらに、アリバイも不確実である。
上記を考慮すると、ピーターがミケの鈴を一時的に無効化して窓から侵入し、宝石を盗み出したと考えるのが最も論理的である。