2025-07-02 04:22 の謎
毎日謎解き:古書店「言の葉堂」の奇妙な依頼
プロローグ
あなたは最近、街の片隅にひっそりと佇む古書店「言の葉堂」を見つけた。店主は物静かな老紳士で、いつも穏やかな笑みを浮かべている。ある日、あなたはいつものように店を訪れると、店主は少し困ったような顔であなたに声をかけた。
「もしよろしければ、少しばかりお手伝いいただけませんか? 実は、お客様から奇妙な依頼を受けておりまして…」
依頼内容
ある日、一人の女性が「言の葉堂」を訪れ、古書を1冊購入した。その際、彼女は店主にこう告げた。「この本の中に、私が隠した秘密のメッセージがあります。それを見つけ出して、指定された場所にある宝箱を開けてください。ただし、メッセージを見つけるためのヒントは、私が残した暗号詩の中に隠されています。」
女性が残した暗号詩は以下の通り。
- 「始まりは、埃まみれの背表紙に眠る」
- 「奇数は数え、偶数は飛ばせ」
- 「右から左へ、言葉を紡げ」
- 「最後に残るは、宝への鍵」
女性が購入した古書は、シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」(岩波文庫版)である。指定された場所は、街の中心にある公園の、一番大きな桜の木の根元だという。
問題
暗号詩を解読し、「ロミオとジュリエット」の中に隠された秘密のメッセージを見つけ出し、宝箱を開けるための鍵となる言葉を導き出してください。
解答
暗号解読
- 「始まりは、埃まみれの背表紙に眠る」:これは、まず本の背表紙に着目することを示唆しています。古書店にある埃まみれの背表紙は、長い間読まれていないことを意味し、その中に何か手がかりが隠されている可能性を示唆します。
- 「奇数は数え、偶数は飛ばせ」:これは、背表紙にある文字を数える際のルールを示しています。奇数番目の文字は数え、偶数番目の文字は飛ばします。
- 「右から左へ、言葉を紡げ」:これは、文字を数え終わった後、右から左へ読んでいく必要があることを示しています。
- 「最後に残るは、宝への鍵」:これは、上記のステップで導き出された言葉が、宝箱を開けるための鍵となることを示しています。
ロミオとジュリエット(岩波文庫版)での実行
「ロミオとジュリエット」(岩波文庫版)の背表紙を調べます。背表紙には、通常「ロミオとジュリエット シェイクスピア」と書かれています。
- 文字を右から左に読むと、「アピスークエイシェ トッレイルエトジュオミロ」となります。
- 奇数番目の文字を数え、偶数番目の文字を飛ばすと、「ピエイシ レルトミ」となります。
- 右から左へ読むと、「ミトレ シエイピ」となります。
- 意味が通るように並び替えると、「イシノミヤテレ」となります。
答え
宝箱を開けるための鍵は、「イシノミヤテレ」をローマ字表記にした「ISHINOMIYATERE」です。
解説
この暗号は、古書の背表紙を使い、文字を規則的に拾い出すことでメッセージを隠すというシンプルな仕組みになっています。しかし、暗号詩の解釈と本の特定、文字の順番など、複数のステップを踏む必要があり、小学生高学年から大人まで楽しめる難易度となっています。