2025-07-01 20:12 の謎
毎日謎解き:不思議な絵画と消えた宝石
物語
あなたは、街で有名な美術品収集家、ミスター・ブラウンの屋敷に招待されました。ミスター・ブラウンは、世界中から集めた珍しい絵画をたくさん持っています。
今日、あなたを招待した理由は、彼のコレクションの中で最も価値のある宝石「暁の星」が盗まれたからです。しかし、屋敷には厳重な警備が敷かれており、外部からの侵入は考えられません。
ミスター・ブラウンは、宝石が盗まれた日の夜、屋敷にいたのは、彼自身、メイドのアン、執事のジョージ、そして、絵画修復家のエミリーだけだと話します。
宝石は、ミスター・ブラウンの書斎にある特別な金庫に保管されていました。金庫の鍵はミスター・ブラウン自身が常に身につけています。金庫はダイヤルロック式で、特定の絵画に隠されたヒントを解読しなければ開けられません。
盗難のあった日の朝、ミスター・ブラウンはエミリーに、書斎にある一枚の絵画の修復を依頼しました。その絵画は、風景画で、古い教会の塔が描かれています。
あなたは、書斎に案内され、絵画を注意深く観察しました。絵画の裏には、エミリーによって修復された日付が記されています。
しかし、絵画をよく見ると、奇妙な点に気が付きました。教会の塔の時計が指している時刻が、いつもと違うのです。ミスター・ブラウンは、その絵を長年見てきましたが、時計の針が動いているのを見たことがありません。
あなたは、ミスター・ブラウン、アン、ジョージ、エミリーに話を聞き、以下の証言を得ました。
- ミスター・ブラウン: 「私は、宝石が盗まれた日の夜、夕食後すぐに書斎で本を読んでいました。金庫を確認したのは、夕食前が最後です。」
- アン: 「私は、夕食の準備と後片付けで忙しく、書斎には一度も近づいていません。」
- ジョージ: 「私は、夕食後、ミスター・ブラウンにお茶を運びました。その際、書斎の前を通りましたが、誰もいませんでした。」
- エミリー: 「私は、朝から夕方まで絵画の修復をしていました。時計の針には触っていません。ただ、絵画の汚れを落とす際に、少し力を入れて拭いてしまったかもしれません。」
絵画の裏に書かれた修復の日付は、宝石が盗まれた日の3日前でした。そして、絵画の時計が指していた時刻は「3時15分」でした。
宝石を盗んだのは誰でしょうか?そして、どのようにして金庫を開けたのでしょうか?
ヒント
- ダイヤルロック式の金庫を開けるには、正しい数字の組み合わせが必要です。
- 絵画の修復日と時計の時刻が、金庫のダイヤルロックの暗証番号を暗示している可能性があります。
- 「3時15分」を数字として捉えてみましょう。
解答
犯人: エミリー
トリック:
エミリーは、絵画修復の際に、意図的に教会の塔の時計の針を「3時15分」に合わせました。この数字は、金庫のダイヤルロックの暗証番号の一部だったのです。
絵画の裏に書かれた修復日が、宝石が盗まれた日の3日前だったことから、エミリーは修復日と時計の時刻を組み合わせることで、暗証番号「3153」を導き出しました。
彼女は、朝から夕方まで絵画の修復をしていたため、他の誰にも気づかれずに金庫を開け、宝石を盗むことができました。絵画の汚れを落とす際に力を入れたという証言は、時計の針を動かしたことを誤魔化すためのものでした。