2025-06-28 14:09 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた宝石の謎
あなたは名探偵。ある日、大富豪のミスター・スミスの屋敷から、秘蔵の宝石「星の涙」が盗まれたという事件の依頼が舞い込んできた。
スミス邸に到着すると、スミス氏が憔悴しきった様子であなたを迎えた。
「お願いです、先生。何としても『星の涙』を取り戻して欲しい!」
現場は書斎。窓は内側から施錠されており、侵入の形跡はない。部屋にはスミス氏、メイドのマリア、執事のジョン、そして庭師のピーターの4人がいたという。
スミス氏:「私は夕食後、書斎で新聞を読んでいました。宝石はいつも金庫にしまってあるのですが、今日は特別に見ようと思って取り出したんです。その後、いつの間にか眠ってしまい、起きたら宝石が消えていたんです!」
マリア:「私は夕食後、キッチンで食器を洗っていました。その後、スミス夫人に呼ばれてお茶を淹れに行きました。」
ジョン:「私は夕食後、玄関の戸締りを確認していました。その後、スミス氏にブランケットをかけに行きました。」
ピーター:「私は夕食後、庭のバラの手入れをしていました。その後、自分の部屋で休んでいました。」
あなたは部屋を調べた結果、以下のことがわかった。
- 金庫は開いており、「星の涙」が入っていたと思われるケースだけが空っぽになっていた。
- 書斎の窓は内側から施錠されており、鍵は机の上に置かれていた。
- 書斎に通じるドアは一つだけ。
- 庭には、ピーターがバラの手入れに使ったと思われる剪定ばさみが置いてあった。
さらに、あなたは4人から話を聞き込み、次のような証言を得た。
- スミス氏は、事件当日の夕食でワインを3杯飲んでいた。
- マリアは、スミス夫人がお茶を飲んだ後、すぐに自室に戻ったと証言している。
- ジョンは、スミス氏が眠っているのを確認した後、すぐに自室に戻ったと証言している。
- ピーターは、夕食後、庭でバラの手入れをしていた際、書斎の窓から光が見えたと証言している。時間は21時ごろだという。
「星の涙」を盗んだのは誰か?そして、どのようにして盗んだのか?
解答
犯人は庭師のピーターです。
理由:
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アリバイの矛盾: ピーターは「夕食後、庭のバラの手入れをしていて、その後自分の部屋で休んでいた」と証言していますが、夕食後21時頃に書斎の窓から光が見えたと証言しています。これは、彼が書斎の近くにいたことを示唆しています。
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犯行の可能性: ピーターは庭師であり、剪定ばさみを持っています。この剪定ばさみを使って、窓ガラスを一部分だけ巧妙に切り抜き、手を入れられるほどの穴を開けた可能性があります。そして、そこから手を入れ、内側の鍵を開けて侵入し、宝石を盗んだ後、窓を閉めて鍵を元に戻したのです。最後に、切り抜いたガラスの破片を回収すれば、窓が内側から施錠された密室状態を作り出すことが可能です。
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スミス氏の証言: スミス氏はワインを飲んで眠ってしまっているため、正確な証言とは言えません。
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マリアとジョンの証言: マリアとジョンは、スミス氏の様子を見たり、お茶を淹れたり、戸締りを確認したりと、それぞれ役割を果たしており、犯行に及ぶ動機や機会が乏しいです。
これらのことから、ピーターが「星の涙」を盗んだ犯人であると断定できます。