2025-06-28 11:08 の謎

謎解き問題:消えた王冠の謎

物語

とある小さな国、エルディア王国の王室に代々伝わる大切な王冠が、厳重に警備された宝物庫から忽然と姿を消してしまいました。王室は国民の信頼を失わないため、事件を秘密裏に解決しようと、腕利きの探偵であるあなたに依頼しました。

宝物庫は、王、王妃、王子、王女、そして執事の5人しか入ることができません。事件当日、それぞれの行動は以下の通りでした。

宝物庫には、侵入者を感知する高度なセキュリティシステムが備わっています。しかし、システムは事件当日、午前11時57分に1度だけ、王女のIDカードによって解除された記録が残っていました。王女は「本を返しに図書館へ行く途中で、落としたハンカチを探しに宝物庫の前を通った際、誤ってIDカードをかざしてしまった」と証言しています。

さらに、宝物庫の監視カメラは故障しており、当日の映像は記録されていません。しかし、宝物庫の入り口付近には、王妃が庭の手入れで使用する特別なバラの香りが残っていました。

あなたは、これらの情報と以下の証言から、王冠を盗んだ犯人を特定する必要があります。

証言

問題

上記の状況証拠と証言から、王冠を盗んだ犯人を特定し、その理由を説明してください。

解答

犯人:王妃

理由:

  1. 王女のIDカードの利用: 王女が誤ってIDカードをかざしてしまったという証言は、犯人がセキュリティを解除するために王女のIDカードを利用したことを示唆します。王女自身が盗んだとは考えにくいでしょう。
  2. バラの香り: 宝物庫の入り口付近に残っていたバラの香りは、王妃が犯行に関与していたことを強く示唆します。王妃は庭の手入れをしていたため、自然にバラの香りを身につけていたと考えられます。
  3. 王子の証言: 王子の「王女が音楽のレッスンをサボって庭を歩いていた」という証言は、王女が王妃に協力していた可能性を示唆します。王女が庭にいたのは、王妃が宝物庫から出てくる時間を見計らっていたのかもしれません。
  4. 執事の証言: 執事の「王女様が宝物庫のセキュリティを解除した直後、王妃様が少し慌てた様子で庭から戻ってくるのを見た」という証言が決め手となります。これは、王妃が王女のIDカードを利用して犯行に及んだ直後だったため、動揺していたと考えられます。

これらの情報から、王妃が王冠を盗み、王女が(意図的かどうかは不明ですが)協力者であった可能性が最も高いと結論付けられます。王妃がなぜ王冠を盗んだのか、その動機は不明ですが、エルディア王国の内情に隠された事情があると推測できます。