2025-06-26 13:27 の謎
毎日楽しめる謎解き問題:消えた王冠の謎
物語
あなたは腕利きの探偵として知られています。ある日、由緒ある王国から緊急の依頼が舞い込んできました。
「大変です!明日の戴冠式で使用するはずの王冠が、今朝、王宮の宝物庫から忽然と消えてしまったのです。警備は厳重で、外部からの侵入の形跡は一切ありません。内部の犯行である可能性が高いと思われます。どうか、王国の威信にかけて、王冠を取り戻してください!」
あなたはすぐに王宮へと向かいました。宝物庫は厳重に施錠されており、鍵を持っているのは以下の3人だけです。
- 宰相: 真面目で几帳面な性格。長年、国王に忠誠を誓っている。
- 王女: 明るく活発な性格。戴冠式を誰よりも楽しみにしていた。
- 騎士団長: 武勇に優れ、王宮の警備を一手に担っている。
あなたは3人に話を聞きました。
- 宰相: 「今朝、王宮に着いてすぐに自分の執務室で書類の確認をしておりました。宝物庫には近づいておりません。」
- 王女: 「戴冠式の準備で朝からドレスを選んだり、髪飾りを決めたりと大忙しでした。宝物庫には興味がありません。」
- 騎士団長: 「昨夜は王宮の見回りを終えてから、自室で休んでいました。今朝は国王陛下に謁見し、警備の最終確認を行っていました。」
さらに、あなたは宝物庫の周辺を調査しました。すると、床に微かに砂のようなものが落ちているのを発見しました。それは、王宮の中庭にある庭園の砂とよく似ていました。庭園には、王女がよく休憩している東屋があります。
問題
上記の証言と状況証拠から、王冠を盗んだ犯人を特定してください。
解答
犯人は王女です。
理由
- 宰相のアリバイ: 宰相は朝から執務室で書類の確認をしていたと証言しており、これは真面目な宰相の性格からして信用できると考えられます。
- 騎士団長のアリバイ: 騎士団長は昨夜の見回り後自室で休み、今朝は国王に謁見していたと証言しています。警備責任者である騎士団長が、自ら王冠を盗むリスクを冒す可能性は低いでしょう。また、謁見という明確なアリバイもあります。
- 王女のアリバイの曖昧さ: 王女は戴冠式の準備で忙しかったと証言していますが、具体的な行動内容が曖昧です。ドレスを選んだり、髪飾りを決めたりする時間は、宝物庫から王冠を盗み出す時間と両立可能です。
- 砂の証拠: 宝物庫の床に落ちていた砂が、王宮の中庭の庭園の砂と一致することは、犯人が庭園に立ち寄ったことを示唆しています。王女は庭園の東屋をよく利用しており、他の2人が庭園に立ち寄る理由は見当たりません。
- 王女の動機: 戴冠式を楽しみにしていたという証言は、逆に王冠を盗み出す動機にもなり得ます。例えば、戴冠式をよりドラマチックに演出するために、一時的に王冠を隠した可能性があります。
これらの状況証拠から、王女が王冠を盗んだ可能性が最も高いと結論付けられます。