2025-06-22 07:11 の謎

毎日謎解き:消えた王冠の行方

【物語】

古の王国、エルドリア。その王家に代々伝わる「太陽の王冠」は、国を照らし、繁栄をもたらす象徴とされていました。しかし、ある満月の夜、厳重に警備された王宮の宝物庫から、その王冠が忽然と姿を消してしまったのです。

事件の知らせを受けた名探偵、あなたはエルドリア王から直接依頼を受け、王宮へと向かいました。

【調査開始】

宝物庫は、迷路のように入り組んだ回廊の奥に位置していました。王宮警備隊長は、青ざめた顔であなたに状況を説明します。

「宝物庫の扉は、魔法の封印で守られており、合言葉を知る者しか開けることはできません。合言葉を知っているのは、私と王、そして王室顧問の3人だけです。」

あなたは、宝物庫の内部を詳しく調べました。

しかし、王室顧問の証言には、不可解な点がありました。

あなたは、王室顧問に問い詰めました。

「王室顧問、あなたは本当に王冠を確認するために宝物庫に入ったのですか?合言葉を教えてもらった後、宝物庫に入ったのはいつですか?」

王室顧問は、うろたえながら答えました。

「ええ、確かに確認のために…その…夜が明けてすぐのことです。」

あなたは確信しました。王冠を盗んだのは、王室顧問です。

【謎】

なぜ、あなたは王室顧問が犯人だと断定できたのでしょうか?王室顧問の証言の矛盾点を指摘し、彼が犯人である理由を説明してください。

解答

王室顧問が犯人である理由は、彼の証言と満月の関係に矛盾があるからです。

物語の冒頭で、「ある満月の夜」に王冠が盗まれたとあります。そして、王室顧問は「夜が明けてすぐ」に宝物庫に入ったと証言しています。

満月の夜に王冠が盗まれたのなら、王室顧問が宝物庫に入ったのは、まだ月が出ている時間帯、つまり「満月の夜」のうちでなければなりません。

しかし、彼は「夜が明けてすぐ」に入ったと言っています。これは、既に満月が終わった後の時間帯を指します。

王室顧問は、満月の夜に王冠が盗まれたことを知っていたにも関わらず、満月の夜のうちに王冠を確認していません。王冠が盗まれたことを知らなかったのであれば、「夜が明けてすぐ」に王冠を確認するという行動は不自然です。

王室顧問が本当に王冠を確認するために宝物庫に入ったのであれば、満月の夜のうちに、つまり王冠が盗まれた直後に確認するはずです。しかし、彼はそれをせず、「夜が明けてすぐ」に入ったと言っていることから、王冠を盗んだのは彼であり、盗んだ後に時間差を置いて宝物庫に入ったと考えるのが最も自然です。