2025-06-21 13:20 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の行方
物語
古の王国、エルドリア。その王家に代々伝わる「太陽の王冠」は、国の象徴であり、繁栄の証でもありました。しかし、今朝、王冠が保管されていた厳重な宝物庫から、忽然と姿を消してしまったのです。
王国の名探偵であるあなたは、国王から直々に捜査を依頼されました。宝物庫には、王冠を盗むことが可能な人物は3人しかいません。
- アリア:王女。宝物庫の鍵を持ち、自由に出入りできます。しかし、明日の戴冠式で王冠を身に着ける予定でした。
- ゼフ:王国の騎士団長。武術に長け、宝物庫の警備責任者でもあります。王家への忠誠心は厚いとされています。
- イリス:王宮に仕える錬金術師。宝物庫の壁に小さな穴を開けることができる薬品を調合できますが、気が弱く、目立つことを嫌います。
現場に残された手がかりは以下の3つです。
- アリア王女の証言:「昨夜、宝物庫に立ち寄った際、王冠は確かにありました。しかし、今朝、確認した時には消えていました。」
- ゼフ騎士団長の証言:「昨夜は徹夜で警備をしており、誰も宝物庫には近づいていません。しかし、早朝に異音がしたような気がしました。」
- イリス錬金術師の証言:「昨夜は新しい薬品の調合に夢中で、一晩中研究室にいました。誰とも会っていません。」
さらに、王宮の庭師が、宝物庫の裏手の庭で、不自然に土が掘り返されているのを発見しました。
問題
上記の証言と手がかりから、太陽の王冠を盗んだのは誰でしょうか?理由と共に答えてください。
解答
犯人:イリス錬金術師
理由
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アリア王女の証言の矛盾点: 王女は明日の戴冠式で王冠を身に着ける予定でした。自分が王冠を盗むと、戴冠式に間に合わなくなる可能性があり、動機に欠けます。
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ゼフ騎士団長の証言の矛盾点: 徹夜で警備をしていたにも関わらず、早朝に異音がしたという点は、彼の警備に穴があったことを示唆します。しかし、騎士団長自らが王冠を盗む動機は薄く、王家への忠誠心を考えると不自然です。
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イリス錬金術師の証言の可能性: イリスは薬品を調合できるため、宝物庫の壁に穴を開けることが可能です。気が弱く目立つことを嫌う性格から、大胆な犯行に及ぶ可能性は低いですが、王宮の庭師が発見した不自然な土の掘り返しが、イリスが穴を開けて王冠を運び出した証拠となります。また、人目につかないよう、夜通し研究室にいたと主張することで、アリバイを作ろうとしたと考えられます。
したがって、最も可能性が高いのは、イリス錬金術師が薬品で壁に穴を開け、王冠を盗んで庭に埋めたという推理になります。