2025-06-21 11:09 の謎
謎解き問題:消えた宝飾店の宝石
物語
あなたは名探偵だ。ある日、街一番の老舗宝飾店「ジュエル・パレス」から緊急の依頼が舞い込んだ。
「大変です!店の奥にある展示室から、展示されていた宝石が一つ消えてしまったのです!」
店主のミスター・ゴールドウィンは青ざめた顔で訴える。あなたは早速現場に向かった。
展示室には、以下の5つの宝石が飾られていた。
- 暁のルビー: 深紅の輝きを放つ、太陽のようなルビー
- 深海のサファイア: 濃い青色が、まるで海の底のようなサファイア
- 密林のエメラルド: 鮮やかな緑色が目を引く、生命力溢れるエメラルド
- 月夜のパール: 柔らかい光沢をたたえる、神秘的なパール
- 星屑のダイヤモンド: 無数の光を反射する、夜空のようなダイヤモンド
事件当日、展示室に出入りしたのは以下の4人。
- ミスター・ゴールドウィン: 店主。宝石を誰よりも愛している。
- ミセス・エレガンス: 常連客。宝石を見る目が肥えている。
- バトラー: ゴールドウィン家に長年仕える執事。店の鍵を管理している。
- メッセンジャー: 宝石の鑑定書を届けに来た。
聞き込みの結果、以下の証言が得られた。
- ミスター・ゴールドウィン: 「私は閉店後、盗まれた宝石を確認した。最も高価なものだったはずだ。」
- ミセス・エレガンス: 「私はサファイアの青色が特に好きで、長時間眺めていたわ。」
- バトラー: 「私はいつものように店の戸締りをしただけです。鍵は金庫に厳重に保管してあります。」
- メッセンジャー: 「私は鑑定書を渡しただけで、宝石には全く興味がありません。」
さらに、現場の状況から以下のことがわかっている。
- 展示ケースは全て施錠されており、鍵はミスター・ゴールドウィンしか持っていない。
- 展示室内には、宝石が一つだけ無くなっている。
- 盗まれた宝石は、触ると少し温かい。
- 鑑定書はエメラルドのものだった。
以上の情報から、盗まれた宝石はどれだろうか?理由と共に答えよ。
解答
盗まれた宝石は 暁のルビー である。
理由
- 宝石の特定: ミスター・ゴールドウィンは「盗まれた宝石は最も高価なもの」と証言している。一般的に、ルビーは、品質によってはサファイア、エメラルド、パールよりも高価である。特に、深紅の輝きを放つ「暁のルビー」のような高品質なルビーであれば、ダイヤモンドを除いて最も高価である可能性が高い。
- 触ると温かい: ルビーは光を吸収しやすく、他の宝石よりも熱を持ちやすい性質がある。そのため、「触ると少し温かい」という証言は、ルビーの特徴と一致する。
- 消去法:
- ミセス・エレガンスはサファイアに興味があったため、サファイアを盗む動機があるかもしれないが、「長時間眺めていた」という証言から、盗む時間的余裕がなかったと考えられる。
- メッセンジャーは「宝石には全く興味がない」と証言しており、宝石を盗む動機が薄い。
- 鑑定書がエメラルドのものだったため、エメラルドも盗まれる可能性はあるが、ミスター・ゴールドウィンの「最も高価なものだった」という証言と合致しない可能性がある。
- バトラーが店の鍵を管理しているため、盗むことは可能だが、盗まれた宝石がルビーであるという証拠は、バトラーの証言からは見つけられない。
- ダイヤモンドの除外: ミスター・ゴールドウィンが宝石店主であり、ダイヤモンドが最も高価な宝石であることを知っているはずなので、「最も高価なもの」がダイヤモンドであれば、具体的に言及するはずである。
以上の情報から、暁のルビーが最も高価である可能性が高く、触ると温かいという特徴、そして他の宝石の可能性を消去法で消していくことで、盗まれた宝石は暁のルビーであると結論づけられる。