2025-06-21 06:15 の謎
毎日謎解き:古書店と秘密の暗号
物語
あなたは古書店「言の葉堂」の店主。ひっそりとした店構えながらも、珍しい古書や手書きのノートが所狭しと並び、知る人ぞ知る名店として親しまれています。
ある日の午後、一人の少年が店にやってきました。彼は少し緊張した面持ちで、古びた日記帳を差し出しました。
「これ、おじいちゃんが大事にしていたものなんです。でも、中に暗号が書かれていて、僕には読めなくて……」
日記帳を開くと、所々に奇妙な記号や数字が書き込まれています。少年は暗号解読をあなたに依頼しました。解読に協力し、日記に隠された秘密を解き明かしてください。
問題
日記帳には、以下の暗号が書かれていました。
7-12, 5-10, 1-1, 14-7
3-3, 15-2, 12-1, 15-8
10-5, 14-1, 7-1, 1-1
14-5, 1-11, 14-7, 15-7
日記の最初のページには、走り書きでこう書かれています。
「本は言葉の宝箱。順番に並べ替えれば、真実が見えてくる。」
言の葉堂にはたくさんの本があります。少年と一緒に暗号を解き、隠されたメッセージを見つけ出してください。
ヒント
- 古書店の店主として、本の並べ方や分類について考えてみましょう。
- 日記の最初のページの言葉を参考に、数字と記号を「本」と関連付けてみましょう。
- 各行は、ある言葉を表しているようです。
解答
この暗号は、書店にある本の背表紙に書かれた文字を組み合わせて解読します。
各数字は、以下の意味を表しています。
- 最初の数字:本の棚の段数(上から数える)
- 二番目の数字:その段にある本の順番(左から数える)
言の葉堂にある本を調べた結果、以下の配置になっていることがわかりました。(これは架空の本棚です。実際に本棚を想定して解くことも可能です。)
一段目
- 吾輩は猫である
- 銀河鉄道の夜
- 学問のすすめ
- 坊っちゃん
- 人間失格
- 羅生門
- 風の又三郎
- 檸檬
- 斜陽
- 走れメロス
- 高瀬舟
- 伊豆の踊子
- 蟹工船
- 舞姫
- 金閣寺
二段目
- こころ
- 雪国
- 智恵子抄
- 二十四の瞳
- 細雪
- 山月記
- 五重塔
- 堕落論
- 暗夜行路
- 蜜柑
- 蒲団
- 野菊の墓
- 破戒
- 友情
- 夫婦善哉
三段目
- 刺青
- 陰翳礼讃
- 武蔵
- 宮本武蔵
- 源氏物語
- 平家物語
- 太閤記
- 竜馬がゆく
- 坂の上の雲
- 天城越え
- 砂の器
- 八つ墓村
- 犬神家の一族
- 獄門島
- 本陣殺人事件
四段目
- 斜め屋敷の犯罪
- 占星術殺人事件
- 魍魎の匣
- 姑獲鳥の夏
- 鉄鼠の檻
- 狂骨の夢
- 百鬼夜行
- 絡新婦の理
- 塗仏の宴
- 虚無への供物
- ドグラ・マグラ
- 黒死館殺人事件
- 悪魔の手毬唄
- 迷路館の殺人
- 水車館殺人事件
暗号を解読すると、以下のようになります。
7-12, 5-10, 1-1, 14-7
→ ゴジュウ ノ ネコ(五重の塔、蜜柑、吾輩は猫である、友情)3-3, 15-2, 12-1, 15-8
→ ムユウ ヘノ リ(武蔵、夫婦善哉、野菊の墓、絡新婦の理)10-5, 14-1, 7-1, 1-1
→ ゲン シャメ カ(源氏物語、迷路館の殺人、風の又三郎、吾輩は猫である)14-5, 1-11, 14-7, 15-7
→ マテ タカ フ(獄門島、高瀬舟、迷路館の殺人、百鬼夜行)
それぞれの言葉を並べ替えると 「五重の塔、蜜柑、吾輩は猫である、友情」→「友情は猫のごとく見えつ五重」 「武蔵、夫婦善哉、野菊の墓、絡新婦の理」→「絡新婦の理、武蔵、夫婦、野菊の墓」 「源氏物語、迷路館の殺人、風の又三郎、吾輩は猫である」→「源氏物語と吾輩は猫、迷路の風」 「獄門島、高瀬舟、迷路館の殺人、百鬼夜行」→「百鬼夜行、高瀬舟、迷路と獄門島」
となり、意味の通る言葉は
「友情は猫のごとく見えつ五重」
となります。 日記に隠されたメッセージは「友情は猫のごとく見えつ五重」でした。
物語の続き
少年は日記の言葉を見て、目を輝かせました。「友情は猫のごとく見えつ五重……。おじいちゃんは、友達を大切にしろって言いたかったんだ!」 少年はとても感謝し、笑顔で店を後にしました。あなたは、古書店「言の葉堂」で、今日もまた一つ、言葉の魔法を解き明かしたのでした。