2025-06-20 20:12 の謎

謎解き問題：消えた宝石と3つの証言

物語

名高い宝石商、ミスター・ジェムストーンの邸宅で、彼のコレクションの中でも最も価値のある「星の涙」と呼ばれるダイヤモンドが盗まれました。事件当日、邸宅にはミスター・ジェムストーン、メイドのマリー、庭師のジョン、そして宝石鑑定士のエイヴァの4人がいました。

警察は4人から事情聴取を行いましたが、それぞれ証言が食い違っています。

証言

ミスター・ジェムストーン: 「私は事件当日、書斎でずっと仕事をしていた。誰かが宝石を盗んだ時間帯は、重要な書類に目を通していたので、部屋から一歩も出ていない。」
メイドのマリー: 「私は午後3時から5時まで、屋敷全体の掃除をしていました。ミスター・ジェムストーンの書斎の前も通りましたが、彼は確かに中にいました。しかし、庭師のジョンは庭で一度も見かけませんでした。」
庭師のジョン: 「私は一日中庭の手入れをしていました。午後4時頃には、バラの手入れをしていましたが、その時、宝石鑑定士のエイヴァが急ぎ足で屋敷から出ていくのを見ました。」
宝石鑑定士エイヴァ: 「私は午後2時から4時まで、ミスター・ジェムストーンの依頼で別の宝石の鑑定をしていました。4時過ぎに鑑定が終わり、そのまま帰宅しました。庭師のジョンとは会っていません。」

問題

上記の証言から、嘘をついているのは誰でしょうか？そして、誰が「星の涙」を盗んだ犯人でしょうか？ただし、犯人は一人であり、嘘をついているのも一人だけです。

まず、それぞれの証言を矛盾がないか確認します。

マリーとジョンについて： マリーはジョンを庭で見なかったと言い、ジョンはエイヴァを屋敷から出ていくのを見たと証言しています。この二つの証言は互いに独立しているため、両立しえます。
ジョンとエイヴァについて： ジョンはエイヴァを午後4時頃に屋敷から出ていくのを見たと証言し、エイヴァは午後4時過ぎに帰宅したと証言しています。しかし、ジョンはバラの手入れをしていたと言っているので、エイヴァが屋敷から出ていく時間帯に庭にいたことが証明できます。
ミスター・ジェムストーンとマリーについて： マリーはミスター・ジェムストーンが書斎にいたと証言し、ミスター・ジェムストーンも書斎にいたと証言しています。

上記のことから、マリー、ジョン、ミスター・ジェムストーンの証言は互いに矛盾しません。したがって、嘘をついているのはエイヴァしかありえません。

犯人

嘘をついているエイヴァが犯人です。彼女は宝石鑑定士として、宝石の価値や扱いを熟知しており、犯行の動機と機会があったと考えられます。ジョンは、エイヴァが屋敷から出ていくのを目撃しているので、エイヴァが宝石を持ち去ったのは確実でしょう。