2025-06-20 14:11 の謎
毎日謎解き:消えた宝石の行方
物語
あなたは名探偵。ある日、資産家であるミスター・スミスから依頼が舞い込みました。彼の自慢のコレクションである「星の涙」と呼ばれる巨大なサファイアが、書斎から忽然と姿を消したというのです。
スミス邸には、彼自身、メイドのマリア、執事のジョン、庭師のピーターの4人が住んでいます。事件があった日の証言は以下の通りです。
- ミスター・スミス: 「夕食後、書斎で新聞を読んでいた。21時頃に疲れて寝室へ移動したが、その時はまだ宝石はあったはずだ。」
- メイドのマリア: 「夕食の準備と片付けで忙しかった。20時頃に一度書斎に飲み物を運んだが、それ以降は誰も入っていないと思う。」
- 執事のジョン: 「夕食後、ミスター・スミスのために書斎の暖炉に火をくべた。20時30分頃には火の番を終え、自室に戻った。」
- 庭師のピーター: 「その日は一日中庭の手入れをしていた。夕食後は自分の小屋で過ごし、誰とも会っていない。」
さらに、以下の情報が分かっています。
- 書斎のドアと窓は、内側から鍵がかかっていた。
- 宝石箱には、小さなメモが残されていた。「星は東に輝く」と書かれている。
- スミス邸の庭には、東向きの庭園があり、中央に噴水がある。
- ピーターは、過去に窃盗の前科がある。
- ジョンは、目が悪く、暗い場所ではほとんど見えない。
- マリアは、書斎に飲み物を運んだ際、宝石箱がいつもと違う場所にあることに気づいたが、気に留めなかった。
問題
上記の情報から、宝石「星の涙」を盗んだ犯人と、宝石の隠し場所を推理してください。
解答
犯人: 庭師のピーター
隠し場所: 東向きの庭園にある噴水の中
推理
- 密室の謎: 書斎が密室だったため、犯人は内部にいた人物、つまりスミス、マリア、ジョン、ピーターのいずれかである。
- アリバイの検証:
- スミスは、宝石が21時頃まであったと証言しており、犯行時刻を考えると時間的に難しい。
- ジョンは、目が悪く、暗い書斎で宝石を盗んで隠すのは困難。
- マリアは、書斎に飲み物を運んだ際に、宝石箱の位置が変わっていることに気づいている。このことから、犯行はマリアが書斎を離れた後に行われた可能性が高い。
- ピーターは、夕食後は小屋にいたと証言しているが、アリバイを証明する者がいない。また、過去に窃盗の前科がある点が疑わしい。
- メモの解読: 「星は東に輝く」というメモは、宝石の隠し場所を示唆している。スミス邸で東向きの場所は、庭園しかない。
- 総合的な判断: ピーターはアリバイがなく、窃盗の前科があり、メモの内容と庭園の存在を組み合わせると、庭園に宝石を隠す動機と機会があったと考えられる。特に噴水の中であれば、外部から見つけにくく、一時的に隠す場所として最適である。
以上のことから、犯人は庭師のピーターであり、宝石は東向きの庭園にある噴水の中に隠されていると結論づけられる。