2025-06-18 22:10 の謎

今日の謎解き：消えた王冠と三人の容疑者

物語

古の王国、エルドリア。長きに渡り平和を享受してきたこの国で、一大事が起きた。国の象徴である「太陽の王冠」が、王宮の厳重な警備をかいくぐり、忽然と姿を消してしまったのだ。

王冠が消えたのは、昨夜の晩餐会が開かれていた間。晩餐会には、王族、貴族、そして王国に貢献した特別な客人たちが招かれていた。

捜査の結果、容疑者は以下の三人に絞られた。

アリア：王国の隣国から来た美しい姫。外交のためにエルドリアに滞在中。晩餐会では、常に王の近くにいた。
ゼファー：エルドリア王に長年仕える忠実な騎士。王宮の警備責任者であり、王冠の保管場所も熟知している。晩餐会では、常に会場全体を見回っていた。
カシウス：稀代の天才発明家。エルドリア王国に様々な技術を提供し、王から多大な信頼を得ている。晩餐会では、自分の発明品について熱心に語っていた。

三人はそれぞれ、以下のように証言している。

アリア：「私は王の側を離れていません。王冠が盗まれた時間帯は、王と歴史について話していました。」
ゼファー：「私は警備責任者として、常に会場全体を監視していました。しかし、王冠が置かれていた部屋は死角になっており、直接見ることはできませんでした。」
カシウス：「私は自分の発明品について話すのに夢中で、王冠のことなど全く気にしていませんでした。」

さらに、捜査の結果、以下の事実が判明した。

犯人は、王冠が置かれていた部屋の鍵を開けることができた。
アリア姫は、ゼファー騎士のことが信用できず、常に警戒していた。
カシウスは、晩餐会で自分の発明品を披露する際、会場の照明を一時的に暗くするデモンストレーションを行った。

問題

上記の証言と事実から、太陽の王冠を盗んだ犯人を特定しなさい。犯行の動機は不明である。

解答

犯人はカシウスである。

理由

鍵の入手可能性: 王冠が置かれていた部屋の鍵を開けられる必要がある。ゼファーは警備責任者なので鍵を持っている可能性が高いが、カシウスも王からの信頼が厚いため、特別な許可を得て鍵を持っている可能性も否定できない。アリアは隣国の姫であり、鍵を入手する機会は少ないと考えられる。
アリバイの弱さ: アリアは王と話していたと証言しているが、王がそれを裏付ける証言をしているわけではない。ゼファーは会場全体を監視していたと証言しているが、王冠のある部屋は死角だったため、犯行を直接見ることはできなかった。カシウスは発明品の話に夢中だったと証言しているが、照明を暗くするデモンストレーションを行っている点が重要。
犯行機会: カシウスは照明を暗くするデモンストレーションの際に、王冠のある部屋に忍び込み、王冠を盗むことが可能だった。照明が暗ければ、ゼファーの監視も難しくなる。また、アリアはゼファーを警戒していたため、ゼファーが犯行を行うのは難しいと考えられる。
消去法: アリアがゼファーを警戒しているため、共謀して犯行を行う可能性は低い。もしアリアが単独犯だとすると、鍵の入手が困難である。ゼファーが単独犯だとすると、警備責任者でありながら王冠を盗むリスクが高すぎる。

以上の点から、カシウスが照明を暗くする機会を利用して王冠を盗んだと考えるのが最も合理的である。