2025-06-17 22:11 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語:
あなたは、名探偵シャーロック・ホームズの助手であるジョン・ワトソンだ。ある日、バッキンガム宮殿から緊急の連絡が入った。「王室の象徴である王冠が盗まれた!」女王陛下の依頼を受け、ホームズと共に事件の真相を解明することになった。
事件当日、王冠は厳重に警備された展示室に飾られていた。展示室には、女王、王室警備隊長、そして王室御用達の宝石商の3名しか立ち入っていない。監視カメラの映像を確認すると、確かに3名は展示室に入室しているが、誰も王冠を持ち出している様子はない。しかし、次の瞬間、王冠は忽然と姿を消してしまったのだ。
手がかり:
- 女王は、王冠が盗まれた時、展示室の窓から庭を眺めていたと証言している。「今日はバラが綺麗に咲いていたわ」
- 警備隊長は、「私は常に女王陛下の後ろに立っており、王冠から目を離していませんでした」と証言している。
- 宝石商は、「私は王冠の状態をチェックするために、ルーペで細部を見ていました。盗まれた時は、床に落ちたルーペを探していました」と証言している。
- 展示室のドアは内側から施錠されており、鍵は女王が持っていた。
- 展示室内には隠し通路や抜け穴は存在しない。
- 王冠は非常に大きく、コートの下などに隠して持ち出すことは不可能である。
問題:
上記の手がかりを基に、王冠を盗んだ犯人と、どのようにして王冠を盗み出したのかを推理してください。
解答
犯人: 宝石商
トリック:
宝石商は、ルーペを使って王冠を盗みました。
宝石商は王冠の状態を確認するためにルーペを使用していました。盗まれた時に床に落ちたルーペを探していたと証言しています。しかし、実際には、ルーペで太陽光を集め、王冠を支える展示台の一部を焼き切ったのです。
王冠は非常に重いため、支えを失った王冠は、床に崩れ落ち、その衝撃で王冠の装飾の一部がルーペに付着しました。宝石商は、その装飾が付着したルーペをポケットに隠して、王冠を盗み出したのです。
王冠そのものは持ち出せなくても、装飾の一部を持ち出すことで、後に王冠をバラバラにして運び出すことが可能になります。
補足:
- 女王が窓から庭を見ていたという証言は、アリバイ作りのための偽証です。
- 警備隊長が女王の後ろに立っていたという証言は、王冠の真実に気づいていないことを示唆しています。
- 展示室に隠し通路がないこと、ドアが内側から施錠されていたことは、外部の人間が侵入していないことを示すミスリードです。
- 王冠が大きいという情報は、丸ごと持ち出すのが難しいという先入観を与えるための情報です。
- ルーペという小道具に注目することで、不可能と思われた状況を覆すトリックとなっています。