2025-06-16 11:10 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の行方
【物語】
古の王国、エルドラド。その王家に代々伝わる「太陽の王冠」は、国の繁栄を象徴する宝物だった。しかし、ある嵐の夜、厳重に警備された王宮の一室から、王冠が忽然と姿を消してしまった。
王は、王国一の知恵者であるあなたに、王冠の捜索を依頼した。
手がかりは、王冠が置かれていた部屋に残された4つの証言。
【証言】
- 衛兵A: 「私は、夜通し部屋の前を警備していました。怪しい人影は見かけませんでしたが、真夜中にカラスの鳴き声が聞こえました。」
- 侍女B: 「私は、夜の9時に王冠の状態を確認しに行きました。その時は確かに王冠はありました。その後、部屋には誰も入っていません。」
- 庭師C: 「私は、毎朝5時に庭の手入れをしています。その日は、部屋の窓が開いているのに気づきました。しかし、中には入りませんでした。」
- 学者D: 「私は、王宮の書庫で古文書を読んでいました。夜中に、誰かが急いで廊下を走り去る音が聞こえましたが、誰かは分かりませんでした。」
【手がかり】
- 王冠が置かれていた部屋には、窓が一つある。
- 窓は内側からしか開けられない。
- 王宮には、カラスを飼っている者はいない。
【問題】
以上の証言と手がかりから、太陽の王冠を盗んだ犯人と、犯行の手口を推理してください。
解答
犯人:侍女B
犯行の手口:
- 侍女Bは夜の9時に王冠の状態を確認した後、王冠を隠し持っていた。
- 庭師Cの証言にある「部屋の窓が開いていた」のは、侍女Bが王冠を持ち出した後に、カラスの鳴き真似をして衛兵Aの注意を引き、その隙に窓を開けて外から侵入したように見せかけたため。
- 学者Dが聞いた廊下を走り去る音は、侍女Bが王冠を持ち去った音である。
論理的根拠:
- 侍女Bは「部屋には誰も入っていない」と証言しているが、これは自分が犯人である場合、虚偽の証言となる。
- 窓が内側からしか開けられないという手がかりは、犯人が一度部屋に入り、窓を開けて外から侵入したように見せかける必要があることを示唆する。
- カラスを飼っている者がいないのにカラスの鳴き声が聞こえたという衛兵Aの証言は、誰かが意図的にカラスの鳴き真似をしたことを示唆する。
- 他の証言者には、王冠を盗む動機や機会がない。
上記を総合的に考えると、侍女Bが王冠を盗み、窓を開けて外部からの侵入に見せかける工作を行った可能性が最も高い。