2025-06-16 08:17 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
古都アストリアの博物館で、国宝である「太陽王の王冠」が盗まれてしまった! 警備システムは完璧で、侵入者の痕跡は一切なし。 しかし、現場には奇妙なメッセージカードが残されていた。
カードには、以下の3つの文章が書かれている。
- 「盗んだのは私ではない」
- 「犯人は、この博物館の職員の中にいる」
- 「私は、事件当夜、アリバイがある」
博物館には、館長、警備員、学芸員の3人の職員がいる。 犯人は1人だけ。そして、犯人は嘘をついている。 他の2人は正直に証言している。
太陽王の王冠を盗んだ犯人は誰だろう?
解答
この問題は、論理パズルとして解くことができます。
考え方
3人の証言のうち、犯人の証言だけが嘘です。 もし、それぞれの証言が嘘だった場合、矛盾が発生しないかを確認し、矛盾が発生する場合は、その証言は真実であると判断します。
ステップ1:館長の証言が嘘だった場合
- 館長の証言1(盗んだのは私ではない)が嘘→館長が犯人
- 館長の証言2(犯人は、この博物館の職員の中にいる)が真実
- 館長の証言3(私は、事件当夜、アリバイがある)が真実
この場合、矛盾は発生しません。館長が犯人であり、他の職員が犯人である可能性を否定していません。
ステップ2:警備員の証言が嘘だった場合
- 警備員の証言1(盗んだのは私ではない)が真実
- 警備員の証言2(犯人は、この博物館の職員の中にいる)が嘘→犯人は職員ではない
- 警備員の証言3(私は、事件当夜、アリバイがある)が真実
この場合、矛盾が発生します。警備員の証言2が嘘ならば、犯人は職員ではないことになりますが、問題文で「犯人は1人だけ。そして、犯人は嘘をついている。他の2人は正直に証言している。」とあるので、犯人は必ず職員でなければなりません。したがって、警備員の証言は嘘ではないと判断できます。
ステップ3:学芸員の証言が嘘だった場合
- 学芸員の証言1(盗んだのは私ではない)が真実
- 学芸員の証言2(犯人は、この博物館の職員の中にいる)が真実
- 学芸員の証言3(私は、事件当夜、アリバイがある)が嘘→アリバイがない=犯人
この場合、矛盾は発生しません。学芸員は犯人であり、他の職員が犯人である可能性を否定していません。
結論
ステップ2で矛盾が発生したため、警備員は嘘をついていません。 したがって、嘘をついている可能性があるのは、館長か学芸員のどちらかです。 しかし、犯人は1人なので、館長と学芸員が両方犯人ということはありえません。
ステップ1とステップ3を比べると、館長が犯人だった場合も、学芸員が犯人だった場合も、矛盾は発生しません。
では、どちらが犯人なのでしょうか。
ここで、問題文をもう一度確認してみましょう。
「犯人は1人だけ。そして、犯人は嘘をついている。他の2人は正直に証言している。」
この「犯人は嘘をついている」という部分が重要です。
館長が犯人だった場合、館長の証言1が嘘になります。 学芸員が犯人だった場合、学芸員の証言3が嘘になります。
しかし、館長の証言2は「犯人は、この博物館の職員の中にいる」であり、これは真実です。
学芸員の証言1は「盗んだのは私ではない」であり、これは真実です。 学芸員の証言2は「犯人は、この博物館の職員の中にいる」であり、これは真実です。
したがって、学芸員が犯人だった場合、3つの証言のうち、1つしか嘘をついていません。 しかし、館長が犯人だった場合は、3つの証言のうち、1つだけが嘘であるという条件を満たします。
よって、犯人は館長です。