2025-06-16 03:48 の謎
毎日謎解き:消えた王冠と猫の足跡
物語
ある国の王室で、大変な事件が起こりました。それは、代々王家に伝わる大切な王冠が、王女の部屋から忽然と姿を消してしまったのです。王女の部屋は厳重に警備されており、窓は内側から鍵がかかっていました。ドアは使用人のみが持つ特別な鍵で開け閉めできます。
事件当日、王女の部屋に出入りしたのは以下の3人です。
- メイドのアン: 王女の身の回りの世話をする。
- 庭師のボブ: 王女の部屋の窓辺に飾られた花の手入れをする。
- 料理人のキャシー: 王女に特別なデザートを届けに来た。
部屋を調べた結果、奇妙なことに、王女の愛猫であるミトンズの足跡が、部屋の入り口から王冠が置かれていた場所まで続いていました。しかし、王冠のあった場所から先には足跡は途絶えています。
3人はそれぞれ、以下のように証言しています。
- アン: 「私が部屋に入った時、ミトンズは王女様の膝の上で眠っていました。王冠には近づいていません。」
- ボブ: 「私は花に水をやっただけで、王冠には触っていません。ミトンズはずっと私を警戒して、部屋の隅にいました。」
- キャシー: 「私がデザートを届けた時、ミトンズは王冠の近くで遊んでいました。可愛らしい猫ちゃんだと思いました。」
王女は深く悲しみ、王冠を取り戻すために、あなたは名探偵として事件の解決を依頼されました。
問題
上記の証言と状況から、王冠を盗んだのは誰でしょうか?そして、どのようにして王冠を持ち出したのでしょうか?論理的に推理してください。
解答
犯人: 料理人のキャシー
トリック:
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ミトンズの足跡: ミトンズの足跡が王冠の場所まで続いていたのは事実ですが、王冠の場所から先には途絶えています。これは、ミトンズが王冠を盗んだのではなく、何らかの理由で王冠の近くまで行ったことを示唆しています。
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矛盾する証言: アンとボブの証言は、ミトンズの行動について矛盾しています。アンはミトンズが眠っていたと言い、ボブはミトンズが警戒していたと言っています。どちらか、あるいは両方の証言が嘘である可能性があります。
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キャシーの証言: キャシーはミトンズが王冠の近くで遊んでいたと証言しています。これは、ミトンズが王冠に触れた可能性があることを示唆しています。
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デザートの利用: キャシーは料理人であり、デザートを届けるという名目で王女の部屋に入ることができました。彼女は、デザートの中に王冠を隠して持ち出すことが可能です。
結論:
キャシーは、ミトンズが王冠の近くで遊んでいる隙に、王冠をデザートの中に隠し、部屋から持ち出したと考えられます。アンとボブの証言の矛盾は、キャシーがアリバイ作りのために嘘をついた、もしくは、ボブがキャシーの犯行を目撃したものの、何か事情があり嘘の証言をした、と推測できます。