2025-06-16 02:51 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵。ある日、王国から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変です! 明日の戴冠式で使用するはずの王冠が、今朝、王宮の宝物庫から忽然と姿を消してしまったのです! 警備は万全だったはずなのに……」
王様は青ざめた顔で訴えます。王宮に到着したあなたは、状況を聞き込みました。
- 宝物庫の状況: 宝物庫は厳重に施錠されており、扉や窓に破壊された形跡はありません。鍵を持っているのは王様、宰相、そして宝物庫の管理人の3人だけです。
- 昨夜の状況: 昨夜、王様、宰相、管理人はそれぞれ自分の部屋で就寝したと証言しています。
- 発見時の状況: 今朝、管理人が王冠を確認したところ、王冠が展示されていた台座だけが残されていました。
- 容疑者: 王様、宰相、管理人の3人が容疑者として浮上しましたが、アリバイが曖昧で、誰が犯人か特定できません。
- 手がかり:
- 宝物庫の床に、小さな羽根が1枚落ちていました。
- 宰相の部屋の窓辺に、鳥の足跡のようなものがついていました。
- 管理人の部屋には、鳥かごがありましたが、鳥は入っていませんでした。
問題
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人を特定し、どのようにして王冠を盗み出したのかを推理してください。
解答
犯人: 宰相
犯行方法:
- 宰相は、飼っていた鳥(恐らく小型のインコやカナリアなど)に、王冠よりも少し重いおもりを付けた状態で、宝物庫まで飛ばせる訓練をしていた。
- 夜、宰相は自分の部屋の窓から鳥を放ち、鳥に王冠の展示場所まで飛んで行かせ、王冠を持ち去らせた。
- 鳥は王冠を持ち帰る際に、宰相の部屋の窓辺に着地したため、足跡が残った。
- 王冠を持ち去った鳥が宝物庫から飛び立つ際に、興奮して羽根を一枚落とした。
- 宰相は王冠を隠し、戴冠式当日を迎えようとした。
論理的根拠:
- 羽根が落ちていたことから、鳥が宝物庫に侵入した可能性が高い。
- 宰相の部屋に鳥の足跡があったことから、宰相が鳥を飼っている可能性が高い。
- 管理人の部屋に鳥かごがあるが、鳥がいないことから、以前は鳥を飼っていたか、または今回の事件のために一時的に鳥を預かっていた可能性がある。しかし、管理人が犯人であれば、自分の部屋に鳥かごを置くのは不自然。
- 王様が自分の王冠を盗む理由は考えにくい。
- 宰相は、王冠を盗むことで王室の権威を失墜させ、自身の権力を強化しようとした可能性がある。
- 小型の鳥でも、訓練次第で王冠よりも軽いものを運ぶことは可能である。
- 扉や窓に破壊された形跡がないことから、人間が侵入したとは考えにくい。
補足:
この謎解きは、複数の手がかりを組み合わせ、論理的に推理することで犯人を特定するものです。鳥を使ったトリックは、小学生にも理解しやすいように単純化されていますが、大人が考えても楽しめるように、伏線を散りばめています。