2025-06-14 19:08 の謎
毎日謎解き:消えた王冠
物語
あなたは、名探偵シャーロック・ホームズの助手として働くことになったばかり。ある日、バッキンガム宮殿から緊急の依頼が舞い込んできた。
「女王陛下の王冠が、今朝、王室コレクションの展示室から忽然と姿を消しました。厳重な警備をかいくぐって、どのように盗まれたのか全く見当もつきません。至急、調査をお願いします!」
現場に到着したあなたは、警備主任から状況を聞き取り、展示室を調べ始めた。
手がかり
- 展示室の状況: 王冠が展示されていたガラスケースは無傷。扉の鍵は閉まっており、こじ開けられた形跡もない。
- 警備システム: 展示室には、侵入者を感知するレーザーセンサーが張り巡らされている。しかし、センサーは作動していない。
- 監視カメラ: 展示室の監視カメラは正常に作動しているが、王冠が消える瞬間は記録されていない。カメラは午前6時から7時の間、10分間だけメンテナンスのために停止していた。
- 関係者の証言:
- 警備主任: 「私は毎朝6時半に、監視カメラのメンテナンスを行っています。7時には必ず再起動し、異常がないか確認しています。」
- 清掃員: 「私は毎朝7時ちょうどに展示室の清掃に入ります。今朝もいつも通り7時に行きましたが、その時はまだ王冠はありました。」
- 学芸員: 「私は8時に展示室を開けて、王冠がないことに気づきました。」
- その他: 展示室の窓は全て閉まっており、鍵もかかっている。壁には隠し通路など存在しない。
問題
上記の情報を元に、王冠はどのようにして盗まれたのか、可能な限り詳しく推理してください。犯人は誰なのか? 使用されたトリックは?
解答
犯人: 清掃員
トリック:
- 清掃員の証言の嘘: 清掃員は、毎朝7時に清掃に入ると証言しているが、これは嘘である。
- 王冠の移動: 清掃員は、監視カメラが停止している6時30分から6時40分の間に、清掃用具の中に王冠を隠して展示室から持ち出した。
- アリバイ作り: 清掃員は、7時に展示室に入り、王冠がまだあることを確認したように装うことで、時間的なアリバイを作った。
- 犯行時刻: 王冠が盗まれたのは、監視カメラが停止している6時30分から6時40分の間である。
推理の根拠:
- 監視カメラの盲点: 犯人は、監視カメラが停止する時間を知っており、その時間帯を狙って犯行を実行した。
- 内部犯行の可能性: 外部からの侵入の形跡がないことから、内部の者が犯人である可能性が高い。
- 清掃員の不自然な証言: 清掃員は7時に展示室に入ったと証言しているが、もし本当にそうなら、清掃員が最初に見るはずである。しかし、実際に見つけたのは学芸員であり、清掃員の証言には矛盾がある。
- 清掃用具の利用: 清掃員は、清掃用具の中に王冠を隠して持ち出すことができる。
結論:
清掃員は、監視カメラが停止している時間帯に王冠を盗み、7時に展示室に入ったと偽証することでアリバイを作り、犯行を隠蔽しようとした。